七月に鳥海山と月山登山を計画して出かけたのですが、 鳥海山のみの登山となりました。
7/15 早朝、特急「日本海」で羽後本荘着、象潟まで引き返す。バスにて鉾立登山口へ。あいにくの天候で、雨こそ降っていないが、
深いガスの中の登山となった。 路傍の花々は美しいが、視界は全く効かない。昼頃、外輪山三角点の七高山に着くが、そのまま祓川
へと下る。
頂上直下の急斜面を下ると、石畳のなだらかな道となりノンビリと歩ける。途中、雪渓を10個程も下ると祓川だ。下るにつれて天候は
回復し、振り返ると鳥海山がくっきりと見える。
祓川ヒュッテ泊。
翌日は早朝中島台まで車道を歩いて、ブナの巨木を見て、象潟から月山に向かうつもりだったが、このままでは心残りなので、明日
天候がよければ、鳥海山に登り直すことにする。月山は次の機会に。
7/16 早朝、期待通りの快晴。鳥海山がきれいに見える。と、いうことで鳥海山へと引き返す。途中から尾根道の康新道を歩く。お目当
ての一つ、チョウカイフスマの群落がある。上を見上げれば頂上がくっきりと見え、眼下には鳥海山麓の深い樹林帯が拡がっている。素
晴らしい眺望だ。七高山から大物忌神社に下り、新山に登る。ここが鳥海山の最高峰らしい。日本海につながる大眺望をしばし楽しむ。
鉾立への下りでつまずいて転び、腰を変に捻って痛める。以後はそろりそろりと下る。
鉾立から、酒田へ出て泊る。
7/17 早朝、また象潟へ行き、タクシーにて中島台獅子ヶ鼻湿原に向かう。ここは鳥海山の伏流水が湧き出ている名水の地であり、又
あがりこ大王というブナの巨木があることで有名な場所である。このブナに一度お目にかかりたかった。この辺りのブナの巨木は残雪期
に伐採され炭の原料として利用されたため、ちょうど台杉と同じように伐採された幹から芽を出して太い枝を伸ばした、奇形ブナが林立し
ている。その代表があがりこ大王である。まあ、屋久島の縄文杉には負けるが、巨樹としての存在感はすごい。清流の流れる遊歩道を
一周して、またタクシーで象潟駅まで帰るという贅沢をして、酒田の町をレンタサイクルで廻り、その夜の夜行で帰阪しました。
月山にはこの秋にでもチャレンジしましょう。
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