新緑の大台ヶ原(筏場道 - 三津河落山) 2011.6.14
満開のシロヤシオ

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 筏場の渓谷

 筏場道

 ツツジ咲く谷

 釜之公吊橋

 

 

 

 三津河落山への尾根

 三津河落山から北方の展望

 ミヤコザサの稜線

 三津河落山頂上

 

 

 

 

 川上辻

 シロヤシオの木

 シロヤシオ

 シロヤシオ

 

 50年ほど前、友人の二人で大杉谷を遡り、筏場道を下り入之波へ出たことは「我流温泉記」に書いた。その後、いつの頃からかこの道が
通行止めとなったことを聞いた。ところが近年、山仲間のブログでこの道が通れることを知った。それで、昔の想い出の道を辿ってみようと
考えたのだが、現在は筏場までのバスがない。筏場まで車で入り、翌日の早朝出発すればピストンも可能だが、ピストンはできるだけ避
けたい。それで考えたのが、自転車を使うことである。
 前日、大台山上駐車場にクロスバイクをデポして、筏場に向かう。夕食はスーパーの弁当。渓流のせせらぎを聞きながら、ワインを酌む。
 翌朝、テントを片付け出発する。薄曇りの空だが雨にはならないだろう。一時間ほど本沢川の美しい渓谷に沿った道を辿ると釜之公吊橋
に出る。吊橋を渡ったところに通行止めの標示がある。ここから台高山脈の稜線まで山腹を縫うように登ってゆく。所々道が崩れているが、
基本的には問題なく通れる。この道は吉野の山林王・土倉庄三郎翁の寄付によって作られた巾1m程のしっかりとした石垣の道である。往
年は牛馬が荷物を運んで通ったのであろう。2時間ほどで大台の辻に出る。ここは2008年4月の台高縦走の時通った場所だ。今回は三
津河落山に登るのだが、県境の尾根は岩記号があるので敬遠して、しばらく筏場道を辿り、コブシ峠から尾根を詰めることにする。なだらか
な尾根をしばらく登ってゆくと広いミヤコザサの笹原の稜線に出る。北方の展望が素晴らしいが、高見山方面へは稜線が曲がりくねってお
り山の同定は難しい。三津河落山頂上で昼食。
 鹿避けのネットの間の踏み跡を辿って川上辻に出る。ここはドライブウェイとの接点だ。驚いたことに、今通ってきた道とここから日出ヶ岳
への尾根道は植生の保護のため通行止め、筏場道は崖崩れのため通行止めとドライブウェイを通るしか許されていない。しかし、鹿のケモ
ノ道が縦横に走り、植生は厳重なネットの中でしか保護されていない現状では一本の踏み跡が付いたとしても何ほどのことがあろうか。
 と、都合よく解釈して、日出ヶ岳まで尾根道を辿る。途中、シロヤシオが満開である。それと名残のシャクナゲ。日出ヶ岳で今日初めて登
山客と出会う。正木が原へ向かう回遊路はシロヤシオのトンネルとなっている。
 今回は大蛇ーはパスして駐車場へ向かう。
 駐車場からは、クロスバイクに乗りドライブウェイ、R169を大下りする。以前旧道を下ったことがあるので、今回は新道のトンネルを下って
みる。高速で車が追い越してゆくので少々怖い。2時間ほどで筏場に戻る。
  

 
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