比良山系北部縦走
二年前、比良山系の縦走を試みて、南の権現山から武奈ヶ岳まで来たが、ここで深い雪のためギブアップしてしまった。
それで今回は逆に北の蛇谷ヶ峰から南下して、前回のコースとつなごうと考えた。
3/2(土) 湖西線の堅田から北上するにつれて、雪のちらつきが段々ひどくなってきた。今日は寒そうだ。安曇川駅に着いたときは本格的な雪となった。同時に下りた10名ほどの登山客はさっさとタクシーで出発し、朽木行きのバスに乗ったのは小生のみ。終点の朽木学校前から蛇谷ヶ峰登山口の天空の湯へとブラブラ歩き出す。
天空の湯の奥で従業員に登山口を尋ねると、「この先からも登れます」との返事。ということはポピュラーな別の登山口があるということか。まあいいや。先行者の足跡が二つある。一つは小さな子供の靴のようだ。
小尾根を辿り小さな流れを越え、急斜面を登ると、しっかりとした踏み跡が付いた登山道と合流する。ここからアイゼンを着けて登る。登るにつれて風雪が強くなる。この辺りから下山者とすれ違い始める。どうやら小生がビリのようだ。今日の登山者は20名ほどらしい。頂上直下で、スノーシューに履き替える。
2時、蛇谷ヶ峰頂上。もう誰もいない。曇天ではあるが、幸い風雪はおさまってきた。
ここから先の縦走路に踏み跡はない。少し南下したところで急斜面を下り、東側の尾根に移る。あとは一本道、杉の植林の尾根をひたすら南下する。4時半、P701の手前でキャンプ。本当は地蔵峠までは行きたかったのだが。
雪上とはいえ、標高700m程度。スリーシーズンのシュラフで快適に一夜を過ごす。
3/3(日) 7時半、出発。今日は快晴とまでは行かないが青空が見えている。地蔵山あたりで畑から登ってきた登山者に追い越される。p923を越えると正面に釣瓶岳まで続く雪庇を持った尾根が綺麗に見える。12時、釣瓶岳。2時、ようやく武奈ヶ岳到着。これで、一応縦走路が繋がった。もうほとんどの登山者は下山して頂上には数名残っているだけ。急いで八雲ヶ原に下る。縦走路が繋がったならば、次の目標は南比良峠にキャンプを張ることだがこの時間ではこれは無理だろうな。
八雲ヶ原から金糞峠へ向かう奥の深谷でスノーシューで雪を踏み抜き足を引き抜くのに苦労する。結局、手を突っ込んでスノーシューを外して出ることが出来た。
4時半、金糞峠。ここでキャンプ。今日は昨日より大分気温が下がっている。
3/4(月) 6時半出発。金糞峠から覗く琵琶湖が朝日で輝いている。一昨年は逆方向で堂満岳に直登して苦労したが、今回は捲き道にトレースがついている。しかしこれが大変な難路で、クラストした急斜面のトラバースに苦労する。ようやく南比良峠に辿り着く。
もうこのあたりでいいか。琵琶湖バレーまで行くのは止めて適当に下山しよう。
10時、荒川峠。このまま下るのは少し早いので烏谷山(からとやま)までピストンする。今日は素晴らしい快晴だ。烏谷山頂上で雪に寝転んでのんびりする。上空をヘリコプターが旋回している。
荒川峠まで戻って、踏み跡をたどって下山する。地図の破線とは外れて尾根を下ってゆく。あとは志賀駅までひたすらに歩くのみだ。ああ、足が痛い。
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