天生湿原と籾糠山
(2013.06)
6月10日(月)、足弱の家内を連れて近頃人気が上昇している天生湿原に行ってきました。大阪を早朝出発して天生峠に着いたのはちょうど9時。月曜日というのに広い駐車場にはもう数十台の車が止まっている。
湿原までのなだらかな登り道には、ムシカリ、ウワミズザクラ、コブシ(タムシバ?)などが白い花を咲かせている。
やがて湿原。かなり乾燥していて、ミズバショウなどは周辺の一部にしか見られず尾瀬には比べるべくもない。湿原中央の出島には小さな祠があり、そこで植物に詳しそうな女性からタケシマランやミツバオウレンなどの名前を教えてもらう。湿原の周りの林で濃い紅のツツジを見かける。ムラサキヤシオらしい。これで今年はアケボノツツジ(アカヤシオ)、シロヤシオ、ムラサキヤシオと3種のヤシオツツジを見た。
少し下ると水の豊富な谷間にでる。一面にニリンソウ(サンリンソウ?)とサンカヨウが白い花を咲かせている。こんなに大きいサンカヨウの群落を見るのは初めてである。いままでこの花は可憐であるが地味な感じの花だと思っていたが群落で見るとなかなか豪華である。ここはカラ谷分岐といい、籾糠山へ向かう遊歩道が3本に別れる。
真ん中の谷筋の道をとり、サンカヨウ、ニリンソウ、ミヤマカタバミなどの白い花の中をしばらく行くとカツラ門だ。巨大なカツラの木が四本一列に並んでいる。なかなかの偉観である。少しばかり残雪も現れる。
やがて、谷が尽き少し尾根筋に上がると籾糠山への登り口の籾糠山分岐となる。ここからちょっとした急登をあえぎながら登ると見上げるようなダケカンバの巨木が現れる。それを越えると籾糠山頂上だ。狭い頂上には20人ほどの登山者で一杯だ。西側には猿ヶ馬場山が対峙しており、白山方面の展望が遮られている。東には北アルプスが見えるはずだが今日は霞がかかって何も見えない。
下りは籾糠山分岐からブナ探勝路を通って、ブナの巨木の林をホトトギスの鳴き声を聞きながら下ってきました。
その日は、郡上八幡で一泊して、今回のもう一つの目的である今年初めての鮎を賞味しました。