薊岳・明神平・国見山周回
昨年から、東吉野村内の集落へ行く奈良交通の定期バスがなくなり、この辺りへ入る山行が大変不便になった。車で行ってのピストン登山はよいのだが、小生が好きな縦走などは往復にタクシー利用を考えないといけないので大変である。それで今回は表題のような周回コースを考えた。これだと登山口と下山口が同じなので車が使える。
1/11(土)
出発が遅くなり登山口の大又についたのが10時過ぎ。集落の奥に駐車しようとするが、昨夜、火災があったようで道路がゴタゴタしており、更に遅れて出発は11時になった。
笹野神社の登山口から薊岳を目指す。3年前同じコースを取り、頂上手前の岩場が乗り越えられず敗退したが、今年はあの時より雪が少ない。1200mの大鏡池まではほとんど雪はついていない。ここでアイゼンを着ける。新調の八本爪だ。雪はよく締まっていて、快適に歩ける。この調子だと持参したスノーシューはザックの重しにしかなりそうにない。前回敗退した岩場も乗り越える。ここでアイゼンが不調となる。左足の前後のジョイントが外れてしまった。苦労して直すが、また外れてしまった。薊頂上に着いたときはもう薄暮。少し下った尾根の平らなところにテントを張る。この前(2004.01)、薊まで上がったときは、ほとんど明神平の近くまで来てテントを張ったが、年のせいだろう一時間以上遅れている。
1/12(日)
ノンビリとテントから日の出を見ながら朝食。朝焼けで周りの霧氷がピンクに染まる。9時出発。明神平に向かう。雪がよく締まっていてツボ足で快適に歩ける。
明神平を見下ろす岡に到着。よく晴れて霧氷が美しい。難を言えば、霧氷の上に雪が着いてボテッとした感じでキラキラ光る透明感に欠けるが、この時期ではやむを得ないか。明神平には2、3張のテントと10人ほどの人影が見える。三塚分岐から明神平に下る。今回は明神岳方面はパスする。
アセビ山荘を風除けにして、エナージーバーの昼食。風がないとポカポカと暖かい。
昼過ぎ、水無山の斜面を登り出す。折角だからスノーシューを着けて登ろう。リフターが効果的で気持ちがよい。国見山までのトレースは昨日のものか一人分のみだ。斜面を登り切ったところで、スノーシューを外す。ツボ足でも全く沈まない。
一時半、国見山。曇り空となる。この調子では今日中の下山は無理と判断する。
馬駆けヶ辻を越え、赤ゾレ山の広場で大きく迷走する。どうもここは苦手だ。以前にも吹雪の中、ここで迷って木梶林道へ下る尾根に入ったことがある。雪の時は夏道を取らずに、尾根を忠実に辿るのが賢明みたいだ。
伊勢辻山(1290m)も雪の斜面を歩いたが、ここも尾根を取るべきだ。
伊勢辻に着いたのが5時前。泊まると決めたからには、あまり先を急いでも仕方がない。
少し歩いて杉林の中の平らな場所にテントを張る。林の中だけに、炊事用に溶かした雪にゴミが多いが、植物性のものだから気にしない。
1/13(月)
8時出発。まあまあの天気だ。伊勢辻からは往復しているトレースがある。和佐羅滝へ下る道は谷筋なので、トレースがない場合は1045mのピークから尾根筋を降ろうと思っていた。トレースに従って谷筋に入る。標識には下り90分とあるが、雪道ではこんなものでは済まないだろう。いやな斜面のトレースを辿る。途中大した景色もなく、和佐羅滝もパスして大又には結局11時に到着。あとはやはた温泉に入浴、大宇陀で葛切りを買って帰阪しました。
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大鏡池周辺 |
薊岳への登り |
日の出 |
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朝焼けに染まる霧氷 |
エビの尻尾 |
霧氷の中を行く |
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水無山 |
霧氷 |
明神平と水無山 |
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水無山の登りから振り返る |
縦走路 |
赤ゾレ山 |