ウィーン
ウィーンの森散歩とバッハウ渓谷クルージング

ウィーン4泊で、佐渡裕と辻井伸行のコンサートを聴きに行くツアーに参加しました。
あいだの自由行動の日に家内とウィーンの森の散歩と、翌日のオプショナルツアーのドナウ、バッハウ渓谷のクルージングが印象深かったので写真を載せます。
       
ハイキング開始  ブナの林   ヘルマンスコーゲル頂上 林の中の白い花 
       
草原   ウィーンの森展望 眼下の村   森の中の遊歩道
       
ウィーン市街展望  ウィーン解放を助けたコサックの像   ドナウ川 河畔のカーレンゲルガードルフ 
       
ワイン畑の間を歩く  グリンツィングへ下る   観光バス? マロニエ(西洋トチ)の花 
 朝、家内とホテルからタクシーでヘルマンスコーゲルのふもとの峠まで行き歩き出す。
 ウィーンの森はウィーン市街の西から北を取り巻く丘陵地帯でヨーロッパアルプスがドナウ川で尽きる最後の部分である。ヘルマンスコーゲル(542m)はウィーン市の北に位置していて、ウィーン市の最高地点である。
 今日は快晴だ。峠からブナの樹林帯の中の広いなだらかな道を100m程も上るともうヘルマンスコーゲルの頂上に着く。あいにく展望はきかない。頂上の塔に上がれば展望が良さそうだが、この時間には閉まっている。新緑の中、白い花が幾種類か咲いているが、名前は判らない。一つは西洋ニワトコかな?
 高低差のほとんどない道を東へ歩いて行くとやがてカーレンベルグに着く。ここは車で上ることができ、ウィーン市街を望める観光地だ。今日はサイクリストもたくさん登ってきている。更に東へ1km程歩くとレオポルドベルグ。ここでアルプスは終わり、眼下にドナウ川が流れている。ここからドナウ河畔のカーレンベルガードルフの村まで300m程急坂を下る。20年前の秋、ここを下ったときは全くの山道だったが、今は巾2m程だがちゃんと舗装された道になっている。
 カーレンベルガードルフからは、またカーレンベルグの峰直下の峠まで登り返し、葡萄畑の中の坂を下ればグリンツィングの町に出てハイキングはおしまい。約15km程の楽な歩きだった。グリンツィングのホイリゲで一杯やって帰りたかったのだが、今夜のコンサートに遅れてはいけないので、そのまま電車で帰る。

       
 ウィーンの森の村  メルク修道院遠望  メルクの町 クルーズ船 
       
 シェーンビュール城 廃墟の山城    岸辺を行くサイクリスト 
       
  アクシュタイン城  デュルンシュタイン   
       
 デュルンシュタインの村はずれ 村の通り    デュルンシュタインの村と古城 
  翌日朝、バスで西に走り、ウィーンの森を越えてドナウ上流にあるメルク修道院に向かう。修道院は町を見下ろす岡の上にあり、昔は城郭であったが戦乱が収まって修道院になったようだ。シェーンブルン宮殿と同じ黄色に塗られた外壁の美しいたたずまいである。ここではバッハウ渓谷のクルージングが主題なので中の見学については省略しよう。
 修道院のすぐ下からクルーズ船は出港する。ドナウ川の流れは日本の川の常識からすると驚くほど速い。雨で水かさの増した信濃川といった感じであろうか。川幅が広すぎて渓谷という実感がないが、両側の景観は美しい。しかし、中国の三峡ほどの幽邃な美しさはない。メルクから30km程下って、デュルンシュタインの村で下船する。デュルンシュタインの村の通りを少しブラブラして、バスにてウィーンに帰る。