鈴鹿山系・綿向山ー雨乞岳縦走 (2006.1.2123

鎌ヶ岳日の出

綿向山頂の朝陽

ブナの珍変木

縦走路

綿向山を振り返る

イハイガ岳

雨乞岳

清水頭より奥の畑を望む

雨乞岳直下

雨乞岳頂上平原

御在所岳

雪雲かかる雨乞岳

 昨年三月、綿向山に上ったとき正面に雨乞岳を望み、来年は縦走しようと計画に入れた。

 1月21日朝、大阪を出発して綿向山登山口のある滋賀県日野町に向う。途中列車の中にカメラを置き忘れたりして、登山口についたのは結局午後二時過ぎ。綿向山山頂に着いたのは日が翳りだした頃であった。十二月の大雪でもう少し雪が多いかと予想していたが、一月になって暖かい日が続いたのですっかり解けて、まるで残雪期のように雪が締まっていて、アイゼンで気持ちよく登れる。スノーシューは無駄だったか。山頂の林の中にテントを張る。

 翌日、鎌ヶ岳の上に朝日が昇る。快晴である。縦走路を雨乞岳へと辿る。イハイガ岳あたりから、ザックの上に積んだスノーシューが石楠花のブッシュに引っかかり進むのに苦労する。しかし、ブッシュを抜けると、清水頭を経て雨乞岳までは快調に進む。雨乞岳頂上はなだらかで広い雪原である。雨乞岳は鈴鹿で御池岳に次ぐ標高(1238m)であるが、主脈から派生した尾根上にあるため、頂上から鈴鹿の主な山がよく見え、素晴らしい眺めである。頂上から武平峠へは尾根伝いのコースを辿る。先行者の足跡がある。峠へ下る手前で道を間違える。GPSは間違えた後でどこで間違えたかよく解る。間違えついでに、その場所で今夜のキャンプとする。テントを張った頃から、風雪が強くなる。一晩中、強風でテントがゆさゆさと揺れ、潰れるのではと心配する。一人用の夏用のテントは、フライのすそが開いており、そこから雪が舞い込んで来る。

 翌朝、相変わらず風雪が激しい。フライの内側にパウダースノーがビッシリと入り込んでいる。外は3,40cmの積雪である。今日の予定は御在所岳を越えるのであるが、この雪では、非常食でもう一泊しなければならない恐れがあり、武平峠から湯ノ山に下ることにする。峠への分岐点の手前から尾根を国道へ下るテープのマークが付いている。これに従って下るも、すぐ路が分からなくなり、ブッシュに苦労するが、大した距離ではないので、やがて峠の滋賀県側1.5km地点に下りる。雪の量はちょうどガードレールが隠れる程度である。ここで初めてスノーシューを着け、トボトボと湯ノ山に下る。昼ごろになってやっと青空が見えてきた。

 今回は、まあ天候にも恵まれ、最後は新雪にの中を歩けたので、まあまあのの山行と言えようか。