新緑と花の愛知川・雨乞岳

(2006.05.13-14)

根の平峠

イワカガミ

シャクナゲ

愛知川渓谷

愛知川渓谷

愛知川渓谷

ヤマシャクヤク

杉峠の一本杉

雨乞岳新緑

ハルリンドウ

ヤマツツジ

御在所岳と鎌ヶ岳

 山の仲間たちがインターネットでヤマシャクヤクを見た見たとやり取りしているのを横から覗いてうらやましくなった。実は私はこの
花を見た記憶がないのである。昔は花に興味がなかったので目に入らなかったのではあるのだが。それで今回是非見ようと山行き
を計画した。どこにしよう。最近、凝っている鈴鹿へ行けばまあ咲いているだろう。今年の冬、雨乞岳頂上から見た愛知川源流地帯
はなかなか感じよさそうだった。あの辺に入ってみよう。ついでに何年ぶりかで竿を持ってゆこう。
 というわけで、朝明渓谷から入山して、根の平峠を越えて愛知川源流に入り一泊。次の日雨乞岳から滋賀県側の奥の畑に下り、
甲津畑にに出ることにした。
 土曜の昼、朝明渓谷入り口を出発。小雨ではあるが、予報では快方に向っている。峠まではなだらかな登りで、道端にはイワカガ
ミが一杯咲いている。根の平峠を越えてぶらぶら下るとすぐに愛知川の流れに行き当たる。炭焼き釜跡にテントを張り、早速竿を出
すが、一尾も釣れず。腕が落ちたか、魚がいないのか。シャクナゲの花と新緑の美しさで我慢する。
 翌日は愛知川を遡り、杉峠にへと上がってゆく。途中でであった登山者にヤマシャクヤクのことを尋ねると、「さっきあった」とのこと。
しまった。見落とした。引き返そうかと考えていると、この先にももう一ヶ所群落があるとのこと。今度は見落とすまいと登ってゆく。
 「あった。」急斜面のトリカブトの群落に混じって、数個白い花が見える。可憐な花だ。よく踏まれた峠道をゆっくりと登ってゆく。
織田信長も通ったといわれるこの道は千種街道と呼ばれ昔から近江と伊勢をつなぐ重要な街道だったらしい。峠近くには戦前まで

あった鉱山の住居跡が残り、往事の繁栄を偲ばせている。やがて、一本杉が見えて杉峠に到着。ここから尾根を辿って雨乞岳頂上

まで1時間ほど。快晴の頂上からの眺めは素晴らしい。
 後は尾根伝いに清水頭まで下り、適当に斜面を下ると奥の畑に着く。ここも静かな谷間である。木陰にハンモックを吊って昼寝。新
緑と花を満喫した山行だった。