蒜山の秋(2007.10

 

下蒜山を目指す

雲居平の眺め

中蒜山の眺望

下蒜山と中蒜山

烏ヶ仙遠望

マツムシソウ

リンドウ

アキノキリンソウ

トリカブト

ガマズミの実

ヤマラッキョウ

ミツバコトジソウ?

ノギク

ママコナ

ヨツバヒヨドリ

ススキ

  まだ、20代の前半の6月(もう40年も前になるのだ)講義をさぼって大山から蒜山まで縦走した。大山から烏ヶ仙の辺りは当時でも

怖い思いをしたが、現在は通行禁止のようだ。鏡ヶ成でツエルトを張って一泊したが、当時もう既に立派な宿泊施設(国民宿舎?)が出

来ていた。鏡ヶ成から上蒜山の手前、蛇ヶ乢(おろがたわ?)までは暑さ以外に大した苦労ををした記憶がないが、現在の地図には道が

ないのでもう廃道となったのだろう。あの時、上蒜山の頂上で暑さのためバテてしまい、下蒜山まで行くのを断念して下山した。 それで、

今回、岡山の仙人、くろげん&うね夫妻が企画した蒜山縦走に一も二もなく参加した。

 朝、蒜山の東側、犬挟峠から下蒜山を目指す。道は粘土質であり、雨が降ったらツルツル滑って大変だ。樹林帯を抜けると雲居平の

笹原に出る。夫妻の説明ではこの辺りの山容は女性の体のようにしなやかな美しさだとのこと。なるほど。この辺りからマツムシソウ、

野菊、ヤマラッキョウ、アキノキリンソウなどの花々が咲いていて、まさに花野である。 薄曇りで、南にそれた台風の影響で風が強いが、

涼しくて登山日和だ。その風がススキの穂を靡かせて吹き抜ける。やがて下蒜山頂上。眼下に蒜山原が広がる。戦前は日本原、青野ヶ

原などとともに陸軍の演習場だったらしいが、いまは酪農と観光の名所だ。

 一度大下りをして中蒜山に登る。頂上は塩釜から登ってきたグループで大賑わい。我々もここで昼食。

 上蒜山に向かう。頂上は林の中で見通しはきかない。蛇ヶ乢へ下る道は踏み跡程度となっている。少し引き返して、見晴らしのいい

尾根を下って下山する。ここにも花が多く咲いている。途中の枯れ木に一杯キノコが付いているが、全てツキヨタケである。一度中毒した

ことがある私であるからこれに関しては間違うことはない。

 乳牛が一杯群がっている側を恐る恐る通って、ススキの繁る道を通り抜けると駐車場、ここで今回のハイキングはお終い。

 同行者と別れて、名水百選の塩釜に立ち寄る。取水者のマナーが悪いとかで取水禁止とのことだが、手に掬って口に入れてみると何

となく甘みが感じられ美味しい水であった。近くの農産物売り場で前から一度食べてみたいと思っていたマコモタケを売っていたので、料

理に仕方を聞いて二束買って帰った。推薦のベーコン炒めにして食べるとなかなかのものであった。