大台ケ原 −西の滝・中の滝・西大台ー

森の朝

東の滝落ち口

西の滝(左)・中の滝展望

高野槙

滝直下の東の川

中の滝を見上げる

岸壁の花(カンゾウ、ギボシなど)

中の滝

千石尾根の登り

千石ーから見下ろす

ブナの木肌

西大台の道

開拓

バイケイソウ(開拓)

鎌首をもたげるマムシ

開拓から逆峠へ

 七月の海の日の連休、山に行ってきました。来月のHPのネタがないので大杉谷の写真でもと思い、大和上市の駅に降り立ったのですが、ここで大杉谷がまだ通行止めであることを知りました。何しろ、去年の台風で大きな被害を受けた三重県宮川村ですので観光道路までは手が回らないのでしょうか。大台ケ原周辺は安全中心で、ちょっとしたことでも通行止めになるので、なんとか通れるのではと期待してバスに乗り込みました。しかし、山頂で被害の写真を見て、これは事故でも起こすとどんなに叩かれることかと思うと単独行は止めておいたほうが無難と決定。その日は大台荘で一泊。
 翌日午前は滝見尾根を下って東の川源流に降り立ちました。ここも通行禁止ではありますが、山なれた人であれば険路ではありますが大した危険はありません。東の川は下から3,4度遡行したことがありますが、関西では有数の豪快な渓谷で、小生の大好きな場所です。滝見尾根直下の源流地帯は巨岩が累積して特に豪快な風景で、本当は水浴びやあめご釣りで一日ゆっくりと遊びたいところですが、今回はそそくさと滝見尾根対岸の千石尾根に取り付きました。
 千石尾根は四十年前に一度通ったことがあるだけで、その後の情報がなかったので果たして通行可能かどうか不安でしたが、踏み跡、鎖、梯子もしっかりしていてかなりの人が通っているようでした。四十年前は中の滝直下は白い岩がうち重なった河原で、登りは河原から直ちに崖に取り付いた記憶があるのですが、今は滝の下は樹林帯と化していました。当時は伊勢湾台風のあとまだ日が浅く、その爪痕が残っていたのでしょうが、四十年という月日の長さを感じさせられました。
 午後は西大台を通って、小処温泉に下りました。現在、筏場道も通行止めになっていますので、大台ケ原への登山道はここだけです。この道を通るのも四十年ぶりでした。東大台が観光地化した現在、西大台の周遊路に人気が集まっているようで、多くの人と行き違いました。それでも、樹林帯の遊歩道は静かで美しく、特に開拓あたりのブナ林の秋の紅葉の季節は素晴らしいことでしょう。開拓では道端で二匹もマムシに出会いました。ということはこの辺りには相当数のマムシが生息しているということでしょう。マムシもガラガラ蛇のように尻尾を振ります。勿論ガラガラとは鳴らないのですが、それでも落ち葉がガサガサと音を立て十分な警戒音にはなっています。
 開拓から逆峠を通ってしばらくはなだらかな広葉樹の樹林帯が続きますが、やがて杉、桧の植林体に変わり、急な山道を下ると小処温泉にと到着です。