雪の鈴鹿、御池岳 (2005.03.14)

 今年最後の雪見にと、三月中旬、鈴鹿山系に登ってきました。今年は例年になく雪が深く、おまけに週末に寒波が襲来したので、たっぷりと雪見が楽しめました。
 一日目は、綿向山(1,110m)に登りました。この山は鈴鹿山脈主脈から大きく西に張り出した支尾根の末端にあり、アプローチが簡単で、登山道もよく整備されていて大変上りやすい山でした。山頂付近はよく締まった残雪で歩きやすく、美しい眺望と霧氷を満喫することが出来ました。綿向山から竜王山までのぼたん雪の中のちょっとした縦走が楽しめました。ここでも写真は撮ったのですが、今回は割愛いたします。
 さて、綿向山を下山後、そのまま永源寺の奥の木地師の里、君ヶ畑へ向かい、さらにすっかり暮れた雪の林道を4キロほどヒヤヒヤしながら走り、登山口で車の中で一泊しました。翌朝、君ヶ畑から伊勢へと抜ける古い道をたどりノタノ坂という峠に上がり、ここから尾根伝いに御池岳を目指しました。昨年も同じ頃に登り、そのときは雪が少なく途中の土倉岳までほとんど雪を踏まずに楽々と歩けたのですが、今年は深い残雪の上にこの週末に降った新雪が30センチほども積もり、昨年の倍ほども時間がかかりました。ようやくのことで、御池岳奥の平に這い上がり、雪原の風景を楽しむことが出来ましたが、時間切れで頂上に行くことは出来ませんでした。また、予定の下山路、T字尾根も諦めて、大嫌いなピストン登山となってしまいました。しかし、昨年は雪原上はホワイトアウトに近い状態で何も見えませんでしたが、今年は天候に恵まれました。御池岳はカルスト台地でドリーネと呼ばれる窪地があちこちにあり、その中に「青のドリーネ」と呼ばれる、美しい色に輝く?ドリーネがあるらしいのですが、どれかよく分かりませんでした。多分これかなと思われるのはあったのですが。まあ、他の人の紀行を読んでも、「青のドリーネ」は白かったと書いているのが多いので、多分青色に輝くのは特別な条件で見られる現象なのかもしれません。
 

ノタノ坂

ブナの林

御池岳山腹の樹林帯

御池岳への縦走路

奥の平を見上げる

御池岳西側斜面・ボタンブチ

土倉岳を振り返る

奥の平に這い上がる

ドリーネのある雪原、

ちょっと青い気がする。

晴天に輝く霧氷

霧氷に覆われた大木

奥の池