禿羊 漢詩のページ

 

               山慈姑 (かたくり)

            陽光 燦燦として 櫟林寛(ひろ)く
            淡紫 場を覆いて 一団と為る
            九歳 根を肥やして 花甫(はじめ)て発く
            風は剣萼を吹いて 正に春闌(たけなわ)なり

 日の光が燦燦と射し込むクヌギの林は広々としている。薄紫の色が林の中に一面に広がっている。
 九年もの間、地下の球根を太らせて初めて花を咲かせるのだ。春風が剣のような花びらをそよがせて、
 ちょうど春はたけなわの季節である。
 
 今年は魁猿と丹波市へカタクリの群生を見に行ってきました。カタクリは中国語では山慈姑と呼ぶらしいです。慈姑(クワイ)の
名が付いているところを見るといまでも食用とされているのでしょうか。
 それにしても我ながら拙い詩ですね。どうも詠物の詩は苦手です。これは優雅な表現力に欠けているためですが、これからの
小生の課題と考えています。

     



漢詩通信(月々の漢詩)

 小生、何時の頃からか、漢詩にのめり込んだ。と言っても作詩が出来るわけではない。ただ、古人の名詩を鑑賞するだけである。それも系統だてているわけではなく、ただ個人の好みによって、手当たり次第に鑑賞している。一年ほど前から、数人の友人に「月々の漢詩」と称して、毎月数編の漢詩を配布するようになった。友人たちは「なかなか好い」と言ってくれるのだが、さて本心はいかがなものか? ともあれ、評判が好いということにして、いい気になって今まで続けてきている。この度、ホームページを開設したのを機に、枯れ木も山の賑わいと言うわけでもないが、漢詩のページを設けることにした。詩の解釈もかなりいい加減なものも入っていると思うが、ご容赦を。

2007年

一月 冬の夜の独り思い

二月 一休、森女に溺る 

三月 南方少数民族

四月 杜甫 成都の春

五月 初夏の詩

 

 

 

 

 

 

 

 

2006年

一月 雪再び

二月 梅の名所・月ヶ瀬

三月 元好問 戦乱の詩人

四月 寒食

五月 辺境の詩人 岑参

六月 夏の風

七月 魯迅の詩

八月 納涼

九月 陶淵明、田園に帰る

十月 杜甫 三峡の秋

十一月 詩本草

十二月 冬日田園雑興

 

2005年

一月 行く年来る年

二月 少年行

三月 春の訪れ

四月 杭州西湖

五月 江南の春

六月 絶海中津

七月 梅雨時

八月 河上肇

九月 初秋

十月 重陽

十一月 伊賀の柏木如亭

十二月 冬至

 

2004年

一月 たいして目出度くない新年

二月 女性詩人

三月 狂詩

四月 春 楊柳

五月 田植時の風景

六月 朝鮮漢詩

七月 夏の花々

八月 改革者・王安石

九月 王安石 秋を詠う

十月 秋月

十一月 老いを詠う

十二月 楽器 

 

2003年

一月 自珍「己亥雑詩」

二月 左遷、流罪

三月 梅 杏 桃 桜

四月 春日郊行

五月 柳宗元 永州と柳州

六月 旅愁

七月 琉球漢詩

八月 朱子と王陽明

九月 またまた酒の詩

十月 江戸詩人の秋

十一月 入谷仙介著「中島宗隠」

十二月 六朝の詩人 

 

2002年

一月 元旦、人日、上元

二月 河豚を食す

三月 亡国の歌-玉樹後庭花-

四月 我が子を詠う

五月 柳絮飛ぶ春

六月 四時田園雑興

七月 食を楽しむ

八月 夏を詠む

九月 死に臨む菅茶山

十月 阮籍「詠懐詩」

十一月 錦秋

十二月 酒を楽しむ

 

2001年

一月 長江上流の詩

二月 長江下流の街

三月 黄河の詩

四月 名山を詠う

五月 戦乱の中で

六月 詩経

七月 酷暑

八月 友情 −白居易と元槇−

九月 詩の贈答(次韻)

十月 愛国の詩

十一月 竹枝

十二月 歳暮、境涯を詠う

 

2000年

一月 再会の詩

二月 詞 南唐後主 李U

三月 新体詩

四月 春の歌

五月 妻を偲ぶ

六月 隠遁の系譜

七月 日本を詠う

八月 日本の詩(奈良−戦国)

九月 日本の詩(五山文学)

十月 日本の詩(江戸時代)

十一月 日本の詩(明治時代)

十二月 三峡を詠う

 

1999年

 

六月 初夏の宋詩

七月 梅雨から夏へ

八月 酒の歌

九月 別離の詩

十月 秋の詩

十一月 李賀と李商隠

十二月 雪を詠う

 



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