今年もはや終わりだ(2015.12)
再びの八ヶ岳(2015.11)
栂池自然園の紅葉(2015.10)
暑い、熱い!(2015.09)
箱根でセザンヌ (2015.08)
四国へ西へ(2015.07)
ヴォリーズ六甲山荘(2015.06)
新緑の九州へ(2015.05)
春弥生(2015.04)
今年は春から(2015.03)
2014年のこと(2015.01)
今年もはや終わりだ(2015.12)
備中松山城を見に行った。岡山へ新幹線、高梁まで伯備線、そこからボンネットバスに乗り城へ向かう。城は国内12の現存天守閣のなか一番高い場所(430m)にある。バスを降り、雨の中30分急坂を登ると大手門跡、そこから三の丸、二の丸、本丸が険しい崖の上にそびえる。もみじが散り敷いて綺麗だった(写真)。山田方谷は幕末最後のここ板倉藩で元締めをしていた。そのあと1時間ほどバスに乗り、吹屋へ、銅山跡、ベンガラ館、旧片山邸(ベンガラ製造販売で財をなした)と、雨の中石見瓦とベンガラ格子の街を歩いた。
禿羊と大杉谷に行くつもりだったが、雨の予報なので軟弱な私はパス。彼は一人で行って遭難はしなかったが肉離れで大変だったとのこと。山に行く代わりに、映画で「エベレスト」を見た。商業登山で4人死んだ実話に基づくもので、そのなか日本人が一人含まれていた。
文楽は「玉藻の前」、中国から本邦へ来た狐が暴れる話。最後は那須野の殺生石となり、獣や鳥を殺めるという伝説に基づく。新しい経験ではメトロポリタン・オペラの映画を見た。ヴェルディの「イル・トラヴァトーレ」はネトレプコとホヴォロストスキーのアリアが素晴らしかった。「オテロ」では悪役のルチッチの存在感がすごかった。3時間半もかかるので腰が痛くなったが、歌手のインタビューなどもあり楽しい。クラシックの講座では、田中峰彦さんのシタールや中務晴之さんのフルート演奏を楽しんだ。
六甲ヴォーリズ山荘へは3人でいった。雨で霞んで幻想的な風景だった。栗羊羹、白馬錦(酒)、カレー・コーヒー・ケーキで大満足。下界に降りて島之内で美味しい貝料理を食べた。
歴史ハイキングは9人で山科へ、天智天皇陵、疎水を歩き、蹴上へ出てインクライン、疎水博物館、無鄰菴を訪ねた。京都市内は人だらけだった。近所の人を案内して堺の古墳へ行った。堺市役所の屋上から仁徳陵を眺め、いたすけ古墳に行くとタヌキが待っていた。前は泳いで餌をとりに来ていたが、今はこちら側にカモ、アオサギ、コイ、カメなどがいて餌を取ってしまうので、5匹家族が悔しそうに見ていただけだった。弥生博物館で富山の縄文遺跡の特別展があった。富山市放生津潟遺跡では90体もの人骨が出た。虫歯の人もいて痛かったろうと想像する。近くの北代遺跡ではクジラの骨も出た。9月にも見たが朝日町にある境A遺跡のヒスイ大珠と土器は素晴らしかった。
再びの八ヶ岳(2015.11)
10月の中旬に八ヶ岳のエスペラント館に紅葉を見に行った。大阪―名古屋―塩尻―小淵沢の約4時間コース。一日目は三分一湧水、女取湧水、信玄棒道を歩いた。二日目は小海線で清里まで出てバスで羽衣池入り口に出て、美しの森、大ツツジ、東沢大橋、清泉寮と歩いた。上部の紅葉はもう一歩というところ(写真)。道端のサルナシの実を食べた。三日目は信濃境駅近くの井戸尻考古館、ここは三度目だが縄文土器と土偶が見飽きない。
シネマカブキは「海神別荘」、玉三郎は海老蔵の若さに負けている。「籠釣瓶花街酔醒」は田舎者の勘三郎が花魁の玉三郎に惚れるが振られる話し。映画は古いところで「赤ひげ」と「さらば友よ」。加山雄三がりりしく、アランドロンとチャールズブロンソンがかっこいい。
歴史ハイキングは5人で桜井駅から外山茶臼山古墳、舒明陵(最初の八角墳)、鏡王女墓、石井寺(石仏が美しい)、天王山古墳(本当の崇峻陵といわれる)、崇峻天皇陵、メスリ山古墳、安倍文殊院を歩いた。結構な距離だったので反省会のビールがうまかった。六甲ヴォーリズ山荘は知人と訪れて受付も手伝った。先月のシルバーウイークはここに一泊で詰めたが、多い日は83人も訪問者があったそうだ。
栂池自然園の紅葉(2015.10)
日本三名湯という下呂温泉に行った。新幹線で名古屋へ、高山線で下呂まで約3時間、ついたら雨だった。風呂はアルカリ性で肌がつるつるして、露天も景色よく入りっぱなしだった。二日目は歩いて合掌村、白川郷の家がダムで沈むのを移築したもの。お目当ては円空仏で町中のものを集めてある。棟方志功もこれにヒントを得たらしい。温泉街を歩き、温泉博物館、白鷺の湯、噴泉地、昼食は鶏ちゃん(ジンギスカン風)。帰って風呂、昼寝。三日目は近くの縄文公園で峰一合遺跡を見た。サヌカイトに似た下呂石というもので石器を作っていた。
ヴォーリズの建築を見に関西学院へ行った。阪急甲東園で降りると、頴川美術館があり水墨画などを見た。学院の前は芝生になっていて、結婚式のグループや子供が遊んでいたりとても開放的だ。北の出口から出てヴォーリズ設計の教員宿舎群を見る。芝生正面の時計台は堂々たるもの。ぐるりと廻って、池を二つ見て外に出て、門戸厄神、聖和短大、神戸女学院と廻った。このあたりの岡をヴォーリズ・ヒルと呼んでいる人がいた。
芝居は松竹座で井上ひさし作「もとの黙阿弥」、出演は波乃久里子、うわさの片岡愛之助、貫地谷しおりで明治の頃のドタバタ劇。劇中劇がなかなか面白く、愛之助がわざと素人っぽく殺陣をするのが笑えた。
ワンゲルのOB会で白馬に行った。金沢から新幹線で糸魚川に出て、長者が原遺跡を見学した。5000年前からの環状集落で竪穴住居や掘立柱建物が再現されている。考古館では石器、土器のほかに目を引いたのはヒスイの加工品。姫川で取れるヒスイは北海道から九州まで流通していた。隣のフォッサマグナ・ミュージアムも興味深かった。大糸線に乗って白馬大池、栂池高原のホテルに60人が集まった。半世紀ぶりで会う人もいて昔の顔を思い出せなかった。次の日はケーブルで栂池自然園に登り散歩をした(写真)。峰の紅葉はもう一歩だったが、沼の草紅葉は見事だった。帰って温泉、昼寝、夜はファイアで歌を歌った。最後の日は糸魚川から富山県の泊に出て、不動堂遺跡を訪ねた。120uの大型建物が有名で、ここでも火焔型土器がみつかっている。朝日町の別の遺跡ではヒスイの加工をしていた。暑さと連日の夜更かしで疲れた。
暑い、熱い!(2015.09)
地球温暖化の影響か、年毎に暑くなり、その上歳もとるので一層こたえる。避暑に行っても行き帰りが暑いので、家にいるほうがましということになってしまう。今年の8月は近場の六甲ヴォーリズ山荘に泊まってみた。白馬会の6名で、2台の車に分乗して午後二時半に山上で集合。下より10度は涼しい。庭でビール、その後風呂(五右衛門風呂)、中華系の夕食。翌日は雨で六甲山ホテル、高山植物園(写真はキレンゲショウマ)を見学して別れた。山荘には月末もスタッフとしてつめた。
蜩の唄を聴きつつ麦酒飲むこは天上の楽園なるか
山風の梢わたりて紫陽花の咲ける庭にさやかに吹ける
六甲の山荘泊まりて屋根を打つ雨音聞こゆい寝もやらずに
池の辺に黄蓮華升麻咲き誇り昔の人に会ひたる心地す
文楽座で年一回の上方歌舞伎、日頃脇役の俳優が大役に挑む。「双蝶々曲輪日記」では関取とその贔屓の商人、遊女、横恋慕する侍、関取の母、弟などが絡む。途中道行の踊りも入りなかなかに楽しめた。客席からの掛け声もよくかかった。
美術館はミホミュージアムでの若冲と蕪村。ここの館長さんの掘り出した若冲の象と鯨の絵、蕪村の俳画が印象に残った。カフェでのサンドイッチは、キノコやらナスビやら珍しいものが入っていて、さすが自然食の団体と思わせた。
四天王寺での天王寺舞楽に行った。夜7時からの開演で、「振鉾(えんぶ)」、「延喜楽」、「蘇莫者」など。途中同行の一人が熱中症を起こして気分が悪くなったので付いて帰った。家の冷房が壊れて2,3日前から体調不良とのことであった。
オーストリアにいるメゾソプラノの二人のコンサートを聴いた。シューベルトや山田耕筰、それとオペラのアリア。町外れの阿倍野でするにはもったいないような内容のものであった。
映画は「ジェラシックワールド」、種々のDNAを組み合わせて最強の恐竜を作るという話。CGがなかなかよくできている。「ターミネーター」は平行宇宙がややこしくてよくわからなかった。シュワちゃんも歳をとった。
箱根でセザンヌ (2015.08)
箱根に泊まってポーラ美術館のセザンヌ特別展をみるという計画を3月頃から持っていたが、火山活動が活発で躊躇していた。いつまでも待てず日帰りで出かけることにした。早朝出発し10時にはもう美術館に入った。大涌谷とは1kmの距離で、警戒レベルが3になって他の美術館の絵数点が引き上げられたとのこと。しかし立派なコレクションでセザンヌの風景画も静物画もよい。ルノワールも沢山持っている。周りは深い森で雰囲気がすばらしい。昼食後名古屋の愛知県立美術館に向う。片岡たま子さんの特別展、富士の絵が気に入った。疲れて夜に大阪に帰った。
ヴォーリズの建物が重要文化財指定された神戸女学院に講演を聴きに行った。暑い日で、西宮北口のタクシー乗り場に行くと20名位待っていてあきらめた。岡田山の坂を上ると案の定汗だくになった。院長さんの重要文化財指定にまつわる話が面白かった。途中パイプオルガンの演奏もはさみ、最後は12のヴォーリズ建築のキャンパスツアーをした。隣の関学のチャペルも見た。
近代の建築として有名な本町の綿業会館(1931年建築)を見学した。重要文化財に指定されていて月一度一般公開する。特別室、会議室のほかタイルタペストリーのある談話室(写真)が素晴らしかった。ヴォーリズ六甲山荘の当番も行った。台風11号の影響でしばらく表六甲ドライブウェイが不通になっていた。下界が35℃のときに上は24℃でヒグラシが鳴いて快適だった。
舞台は松竹座での七月大歌舞伎「御存知鈴ヶ森」「雷船頭(舞踊)」そして仁左衛門の「ぢいさんばあさん」。最後の演目では37年ぶりに再会した夫が同じ仁左衛門とはわからなかった。文楽は「きぬたと大文字」「生写朝顔話」、前者は胡弓、後者は琴の演奏があり、茶をたてたりや笑い薬で笑い狂う場面は傑作であった。映画は「風と共に去りぬ」、カブキシネマ「三人吉三」、国立民族博物館でのインドの差別をテーマにした「ファンドリー(豚)」。音楽は西成コンサートと称する天下茶屋での大阪フィルのモーツアルトを聴いた。講演会は月例の万葉集2回のほかに、謡曲の弱(よろ)法師、魏志倭人伝、古代の龍、大阪の万葉、山室信一さんの満州の話など。
四国へ西へ(2015.07)
宇和島に住む知人から「スモモが熟れた」と電話があり、急遽でかけることとなった。新幹線で岡山、特急で松山、ここから先は未踏の地。宇和島の手前の伊予吉田で降りて百年の農家へ。母上との二人住まいである。近所の見物ということで坂を上って三間へ。ここには版画家の畦地梅太郎、農機の井関邦三郎の記念館がある。松山市内の天赦園は伊予伊達家7代目の宗紀の造ったもの。アヤメが満開であった。昔話に花を咲かせながら食事。
翌朝は母上手作りのタケノコ寿司をいただく。市内へ出て伊達博物館、嫁入りの籠やお歯黒道具が珍しかった。名物のタルトを買い、宇和島城へ急坂を登ると三層の天守閣。駅で別れて1両の予土線に乗る。三間に出てから徐々に下って鬼北町、さらに高知県の四万十川に入ってゆく。車窓風景を楽しみながら頂いたタケノコ寿司を食べる。窪川で高知くろしお鉄道に乗り換え、唯一の客として中村へ、四万十川を見て泊まる。
バスで足摺岬を目指す。途中で歩き遍路の人を見る。乗客は病院通いの方々ばかり。土佐清水からはジョン万次郎の生家のある大浜や狭い崖道を通って岬へ。38番金剛福寺に参り、灯台から太平洋を望む。地の果てに着た思いがする。11時のバスに乗り、中村から列車で高知、岡山を経由して9時間かけて大阪に帰った。
木の実をいろいろ食べた。月ヶ瀬に再び行って野生のイチゴとクワの実、大阪本町「なる山」の前の庭のクワの実、枚方市の山田池でヤマモモ、京都の岡崎でヤマモモを食べた。山田池ではハナショウブ、アジサイのほかにヌートリアの泳いでいるのに驚いた(写真)。ネズミの近縁で、大きさは60cmぐらい。京都では関西エスペラント大会の合間に、南禅寺の方丈庭園と疎水博物館を見た。
ヴォーリーズ六甲山荘へは二回手伝いに行った。今回初めて見学者に館内案内をした。合間は寒くてコタツでウトウトした。二回目は客が5組、食事が17人分と大忙しであった。庭に珍しいアジサイの一種のヒチダンカ(写真)が咲いていた。この花はシーボルトの記録にはあったが、1959年六甲小学校の先生により再発見されたもの。
歴楽会は阪神間の見学。JR猪名寺近くの猪名寺跡には搭心楚の大石がある。百人一首の「有馬山猪名の笹原風吹けばいでそよ人を忘れやはする」はこの地の歌。JR塚口のホームで昼食、岡院(ごいん)の石棺、御園古墳(墓地になっている)、阪急塚口から今津へ、阪神で石屋川に出て処女塚古墳、西求塚古墳、近くで反省会。
通信講座の会で八ヶ岳エスペラント会館に行った。到着後、ハイキング組は車で野辺山から東に向かい、峠より天狗山をめざす。1時間で到着、1882m。岩、ツツジ、シャクナゲの多い感じのいい山だった。帰って10人で夕飯、後はオカリナ、尺八、詩舞などの披露で夜はふける。翌日は朝食炊事当番。汽車に乗り清里へ、吐龍の滝は陰イオンが心地よい。急坂を登り途中迷いつつも、快晴の八ヶ岳、富士山、南アルプスの景色を楽しむ。午後はエスペラントの勉強、夜は和良久やエスペラント・ビンゴが興味深かった。三日目は朝勉強、汽車を乗り継いで夕方大阪に帰り着いた。学習はとても刺激になり、これからは一日一時間をエスペラントに充てる決心をする。
石楠花のはつか残れる天狗山岩をたどりて天空に立つ
いわばしる吐龍の滝の水清く苔むす磐に薄日さしたり
唐松の梢をゆらす風澄みて春蝉すだく牧場すぎゆく
梅雨晴れて飛行機雲の崩れゆき夕べの庭に時のたゆたふ
亡き人の逸話語れる人ありてエスペラント館もう夏となる
ヴォリーズ六甲山荘(2015.06)
六甲の記念碑台の近くに旧小寺山荘があり、現在アメニティ2000というNPOが管理運営している。昨年秋に見学をしてすっかり気に入り、今年4月からその会員となった。5月に公開のためのスタッフとして詰めた。山荘は81年前にヴォリーズの設計で建設され、1700坪の敷地内に80坪の平屋建て(写真)。西・北が全面窓の居間、食堂、台所、ベッドルーム4室、和室4室、風呂など。周りの庭も花が多く素晴らしい。暇なときは庭で読書をしたり、うたた寝をしたりした。
4月に続き月ヶ瀬に行ってタケノコを掘り、野草の天ぷらも作った。材料はミツバ、ヨモギ、クズ、茶、タンポポ、藤、スミレ、スカンポ、クコ、タケノコなど。
住吉大社で万葉集に出てくる浅沢社のカキツバタを見た。近くにウツギも植えてある。細井川を渡って南朝の後村上天皇の行宮跡を訪ねた。その後藤井寺に行き藤を見た。白藤が満開だった(写真)。境内では唐で亡くなった井真成の供養をしていた。
神戸市立博物館のチューリッヒ美術館展を訪ねた。有名作家が多かったが、ホドラーとピカソの絵が印象に残った。その後北野まで歩いて懐かしいロシア料理のバラライカを訪ねたがあいにく休みだった。そのかわり相楽園で見事なツツジを見た。
フェスティバルホールでリバー・ダンスを見た。アイルランドのタップダンスではなはだ迫力がある。特にラインダンスがすごい。最後は観客総立ちの拍手だった。シンフォニーホールで大阪交響楽団のコンサートを聴いた。ソプラノの周防彩子とピアノの松永貴志のソロもよかった。映画は「龍三と七人の子分たち」と「パトレーバー」。
豊中市曽根の関西エスペラント会で本を買うついでに岡町で桜塚古墳群を見た。駅の西側に大石塚・小石塚、東側に大塚・御獅子塚古墳があった。こみあった住宅の中に緑の濃い古墳がオアシスのように鎮座していた。
高齢者大学OBの歴楽会で滋賀県に行った。野洲駅より中仙道を歩いて桜生(さくらばさま)史跡公園で3つの古墳を見た。ここは以前来たことがある。近くの銅鐸博物館で134cmある銅鐸の説明を受けた。大塚山古墳、亀塚古墳を見て帰った。途中道端のサクランボを食べた。
歴史ハイキングは天理へ。天理教本部の後、天理参考館で開催されたシュリーマン展を見学。塚穴山古墳、西山古墳、西殿塚古墳、大和神社を廻った。即売のイチゴがおいしかった。奈良に出て反省会をした。
ワンゲルの同期会で長浜に行った。長浜城歴史博物館見学の後、ホテルで集合。バスで賎ヶ岳、リフトでのぼり北に道を取って、大岩山を抜けて余呉湖畔へ。再びバスで天女の衣掛柳、西野水道などを見学してホテル。例の如く夕食後には近況報告(近頃皆話が長くなった)。翌日は船で竹生島、宝厳寺、神社、カワラケ投げなど。長浜に戻り、旧長浜駅、慶雲館、焼きサバそーめんの昼食、曳山博物館のあと長浜駅より彦根駅へ。彦根城、玄宮園を見て帰阪した。
西大寺から菅原天満宮、喜光寺、安康天皇陵、宝来温泉での食事・入浴のあと、20年に一度の春日大社式年造替の国宝本殿特別公開に行った。140年ぶりに公開した後殿や漆喰で固められた磐座、禁足地である御蓋山浮雲峰遥拝所などが珍しかった。
禿羊と高島トレールを歩いた。処女湖の西の芝生の気持ちよい園地でテントを張ってBBQ。翌日雫に濡れながら三重嶽、大御影山、滝谷山の周回コースをとった。8時間半のハードな一日であった。霧のブナ林が幻想的であった(写真)。シカ、サル、キツネを見た。先週はクマも出たとか。
新緑の九州へ(2015.05)
桜は3月に続いて、郡山城、高取、岡山後楽園などで見たが、京都の法金剛寺のしだれ桜(写真)がもっとも印象に残った。コバノミツバツツジを見に西宮の広田神社へ行ったがもう盛りは過ぎていた。その後甲陽園近くの越木岩神社でご神体の岩座を拝んだ。九州の八重の桜も豪華だった。
阿蘇・高千穂・長崎を訪ねた。早朝関西空港からJetStarで熊本空港へ向かったが霧で引き返し、午後便で再挑戦したらダブルブッキングのおまけ付。到着したら夕方に近く、高千穂宿泊の予定を変更して阿蘇地獄温泉へ。露天は下から湯が湧き自炊もできる温泉。翌日バスで高千穂へ。高千穂神社、高千穂峡(写真)を見学、夜は神社で神楽を見た。神話に題材をとっている。3日目は長崎で平和公園、南京街など。翌日はグラバー邸、オランダ坂を見てPeachで帰った。
はろばろと来つるものかな峠越え神の郷なる高千穂の杜
歴史ハイキングは6人で高取城へ行った。近鉄壷坂寺で下車、バスに乗り壷坂寺へ。山道に入り五百羅漢を通って高取城へ。石垣がよく残っていて、日本三大山城のひとつとか。昼食後下山、途中に猿石がある。高取藩主菩提寺に寄り、砂防土手の満開の桜を見て、高取駅前で反省会をした。雨の一日、老人会の人を案内して飛鳥へ行った。高松塚、石舞台などの他に初めて山田寺跡へ寄った。
広島・岡山の日帰り旅行。新幹線で広島へ、路面電車に乗って原爆ドーム。大阪と違い欧米系の旅行者がほとんどだ。資料館を見て広島焼きの昼食。広島市美術館は洋画・日本画とも豊かな内容で、特別展ではビュフィが印象的だった。新幹線で岡山へ、桜はほぼ終わりだが緑の庭園が美しかった。川を渡り岡山城。
禿羊と春のキャンプ。兵庫県千種川源流の三室山を目指す。ふもとでテントを張り、摘んだ甘草のおひたし、すき焼きなど。夜はよく冷えた。翌朝、竹呂山は急登の連続、上に出るとブナ林が美しい。雪が残っていた。三室山に登ると北に氷ノ山が雪に覆われていた。ここから大通峠まではブッシュと踏み跡程度だが気持ちのいい尾根道だった。鹿の声も聞き糞も沢山見た。7時間コース。
あわあわと山桜咲く千種川たどりて友と草枕せむ
三室山峰立つぶなの神神し北の彼方に氷の山見ゆ
ぶなの杜遠くきこゆる鹿の声朋より他に人の影なし
演劇系は文楽で吉田玉男の襲名披露で「靭猿」「一谷ふたば軍記」「三十三間堂由来」、OSKの「狸御殿」、映画は「ジュピター」。展覧会は広島美術館のほかに高島屋での琳派展と京都国立博物館の狩野派展。月末には月ヶ瀬にタケノコ掘りに行った。お稽古はいつもの習字、万葉のほかに陵墓と万葉の花の二つの講演会に行った。今月は仕事がなかったので遊びすぎたと反省。
春弥生(2015.04)
梅は西淀川区の大野下水処理場、長居公園(写真)などで見た。長居公園はサンシュユの大木が数本あり花が見事だった。桜はうつぼ公園、服部緑地、京都の植藤造園、広隆寺、法金剛寺で見た。
尼崎市の田能遺跡を見学した。JR猪名寺駅より歩いて藻川を渡り、堤防に沿って歩いて農業公園に。さらに猪名川を渡ると遺跡に。昭和40年配水地の工事で弥生遺跡が発見された。方形周溝墓のほか、木棺墓、甕棺墓などもある。また銅剣鋳型や管玉が出て、青銅器や管玉の製作が行われていたとされている。
歴史ハイキングで加古川方面に行った。まず宝殿駅より歩いて巨大な石がご神体となっている生石(おうしこ)神社へ。未完成の古墳の石室とも言われる。上から眺め、丘に登ると竜山の石切り場が見える。加古川へ戻り昼食、加古川線で日岡へ。日岡神社の横から登ると景行天皇妃の陵がある。ヤマトタケルの母という。加古川へ戻ったが、私は荷物を日岡に忘れて戻る羽目に。ぼけてきた。西の法隆寺と呼ばれる鶴林寺は広壮で金堂、太子堂が国宝である。
香雪美術館に100歳になる郷倉和子さんの日本画を見に行った。阪急御影駅から10分で緑豊かな屋敷がある。この方の梅を描いた絵を沢山展示していたが、秋の草花や雲の絵も美しかった。シンフォニーホールで大フィルのモルダウ川や田園を聞いた。最後の春の祭典では発狂しそうになった。
講座関係は弥生博物館へ出かけて卑弥呼の話を聴いた。展示の模様替えがあって鏡を持った卑弥呼の像が展示室の中心にあったが、推定年齢69歳と思えないような若々しさだった。森浩一さんが亡くなってますます邪馬台国九州説は分が悪いという気がする。あと大阪歴史博物館で朝鮮半島と弥生・古墳時代の倭の話を四回にわたって聴いた。
今年は春から(2015.03)
正月はならい始めた習字の書き初め、四天王寺・一心寺お参り、シネマ歌舞伎での玉三郎の踊りなど。映画は「インターステラー」でブラックホールの映像化を見たが、「2001年宇宙の旅」を超えるものはまだない。フェスティバルホールでの大阪フィルの新春コンサートは、歌手の福井敬、森麻紀とコーラスも入ってとても楽しめた。今年は春から縁起がいい。禿羊がパタゴニアに行くので歓送会をした。1月にスマホを買ったがメールの仕方がまだわからんとのこと、大丈夫かしら。
高齢者大学OB会で飛鳥に行った。新沢古墳群、倭彦命墓、宣化天皇陵、益田池堤跡、見瀬丸山古墳、沼山古墳、益田岩船、牽牛子塚古墳、岩屋山古墳を回った。益田岩船はいつ見てもすごい巨大さだ。ここから牽牛子塚古墳までは山道を通ってハイク気分が味わえた。
明日香村の小山田遺跡の現地見学会に朝早く行った。岡寺駅ではどっと乗客が降りて我勝ちに急ぐ。養護学校ではすでに列ができていた。掘割に葺き石が出たが、これをめぐって、移葬前の舒明陵あるいは斉明陵説、蘇我氏の墓説、居宅説などがある。陵や墓とすれば50mの方墳で相当に大きい。あと菖蒲池古墳と植山古墳を見て帰った。
もともと阿蘇の地獄温泉の自炊部に行くところ、噴火があったので和歌山県の椿温泉にした。源泉は32度だが、pH10で肌がつるつるする。海と夕陽と魚が結構だった。風呂に3日間で21回入った。
古里の放送聞こゆる宿にきて阿波の人らの訛りなつかし
紅紅と夕陽沈めるかの海の遥か彼方に友ら住むなり
山桃の多き山をもとおれば古里の地にきたる心地す
枚方の百済寺跡を訪ねた。枚方の丘の上に百済神社がありその横の緑に包まれた広い寺跡に二つの塔の礎石が残されている。駅のほうに戻り禁野車塚古墳を見て昼飯。枚方宿鍵屋宿に行ったが火曜日は休み。そのまま淀川を渡り高槻駅まで歩いたが遠かった。阪急電車で水無瀬駅まで行き水無瀬神宮、ここは名水を汲みに来る人が多い。坂を上ってアサヒビール大山崎山荘では眼下の淀川を眺め喫茶室で気分よくビールを飲んだ。
禿羊が不在なのでこの原稿も1月の締め切りはなく楽だった。2月に入ってフェスティバルホールで大阪市音楽団のコンサート、市立美術館で田万コレクション、映画は「エクソダス」「パーソナル・ソング」を見た。スポットの歴史講座を5回聴いた。フィットネスで正月から3kgほど体重を絞った。
熱海のMOA美術館へ行った。光琳の国宝の紅白梅屏風(写真、レプリカ)とカキツバタ屏風を同時に展示していた。温泉に泊まり初島を眺めた。翌日は東京に出て三菱一号館美術館で印象派、三の丸尚蔵館と江戸城址を散歩した。。眼福の二日間だった。
2014年のこと(2015.01)
歴史関係では、おおむね毎月2、3回の講義に出た。旅行では念願の東北の大湯環状列石を見てきた。そのついでに玉川温泉に寄ったが、また温泉への憧憬がふつふつと湧き上がってきた。来年は阿蘇の地獄温泉には行ってみよう。高齢者大学のOB会では春と秋に歴史ハイキングをしていて、古市古墳群、竹内街道から飛鳥まで、山辺の道、馬見古墳群、佐紀古墳群などを歩いた。そのほか、HPの取材のために府内を結構歩き回った。
旅行では半世紀ぶりに2月に屋久島に行った。サルとかシカを見たのが楽しかった。6月はワンゲルの同窓会で函館へ行った。裕次郎のカラオケを歌うと函館の景色がよく出てくるのが懐かしい。7月の乗鞍では雪の多いのに驚いた。9月の八ヶ岳では原生林を楽しんだ。11月の奄美大島は潜ってカメに会えたのが幸せだった。
エスペラントでは6月に通信講座の会に八ヶ岳エスペラント館に泊まった。話すのは一向に上達しないが、館は気にいっている。HPにエスで「大阪の歴史探訪」を書いているが、大阪も難波宮から大阪城まではあまり見所はないので毎月苦労している。関西エスペラント連盟の雑誌に3月に一回投稿しているので、気分的負担が結構ある。
お稽古事は、武庫川女子大のオープンカレッジで書道を習っていたが、変体仮名などあまりに高度なので、12月から万葉集の先生に習うことになった。自分の和歌を書いてみることを目標にしている。今年始めてしたこと:書道、歌の稽古、スクーバダイブ、ゲートボール、浄瑠璃床本よみ、エス投稿。写真は秋の大河内山荘(京都)で撮ったものを載せた。奈良奥山の紅葉も心にしみた。
秋鹿の妹恋ふ声の聞こへ来る春日奥山紅葉ちりしく