2016年まとめ
紅葉と名曲(2016.12)
唐津・壱岐・対馬の旅(2016.11)
湯俣・中房温泉(2016.10)

夏祭浪花鑑(2016.9)
夏の八ヶ岳(2016.8)
梅雨の六甲(2016.7)
花は散った(2016.6)
花散歩(2016.4)

沖縄のクジラと城(2016.3)

音楽・民芸・文楽(2016.2)
2015年のこと(2016.01)


2016年まとめ
 今年は大病というほどではないが、椎間板ヘルニアを起こし脚が痛くて、麗しい春は外に出ずにすごした。夏には湯股温泉、秋には上高地と夜叉ヶ池で軽い山歩きをしたが、まだ影響は残っていて騙し騙し歩いた。
 桜は見なかったが、紅葉は上高地に始まって、夜叉ヶ池、仙洞御所、大山崎などで楽しんだ。しかしどこへ行っても外国人観光客の多いのには驚く。
 ヴォーリズ六甲山荘のガイドには6月から11月まで毎月、八ヶ岳エスペラント館に2度行った。旅行の方も、懸案であった鯨は一月に沖縄で4度目の正直で見ることができ、魏志倭人伝の壱岐対馬にも10月にやっと足を踏み入れた。京都には「ほろにが会」で月一回通うことになって多くの場所を訪ねた。
 音楽会にも平均月1度は出かけていて、その時は楽器を習いたいと思うのだが帰るとすぐに忘れてしまう。文楽、映画、カブキシネマ、METオベラはおりおり楽しんだ。
来年はピアノの再開と秘湯めぐり、現代史の勉強をしてみようと思う。

紅葉と名曲(2016.12)
 禿羊と夜叉ヶ池に行った。福井県と岐阜県の県境にあり泉鏡花の戯曲で有名。車で木之本まで行き渡岸寺の十一面観音を拝む。八草トンネルを抜けて岐阜県揖斐川村に入り川をさかのぼると山は紅葉している。終点の駐車場の休憩所にテントを張り、恒例の焼き肉とワイン。翌日は登り2時間で岩場の上の尾根に池がぽっかりと口をあけていた。ここには夜叉姫とヤシャゲンゴロウが住むという。テラスで昼寝しパンをかじる。下って紅葉の写真(写真)を撮りながら帰った。

 音楽は先ず近所のお寺のイベントで若い人の弦楽四重奏を聴いた。次いでシンフォニーホールで新しく結成されたチャンバーアンサンブル(8人)+ピアノ、最後は同ホールで弦楽合奏ソフィア・ゾリステン(15人)とリヤ・ペトロヴァのバイオリン。リヤの演奏は表情豊かで迫力があった。これら3つの演奏会でビバルディの四季を3回聴いた。また後2者ではチェンバロが演奏された。月一回の音楽公開講座では山畑誠さんのピアノでロマン派音楽を聴いた。
  このところ京都に良く行っている。先月も京大博物館・重森三鈴庭園美術館・細見美術館を訪れたが、今月は先ずは城南宮の曲水の宴と近くの鳥羽伏見古戦場跡、次いで聖ハリスト教会(ロシア正教教会でイコンが素晴しい)・冷泉家・御所・仙洞御所(庭がよかった)、また宇治興正寺の紅葉と伏見大社(外国人観光客で一杯)、そして大山崎山荘のモネー展と庭園(写真)。

 映画はメトロポリタン・オペラ今季最初の「トリスタンとイゾルデ」、全5時間の長尺であった。アーサー王物語の一部らしいが演出は現代風でイゾルデが死ぬとき点滴やモニターが置いてあった。次の映画は懐かしい「スタートレック」、乗組員も次世代となっている。展覧会は兵庫近代美術館のポンペイ展と、ハルカス美術館の棟方志功展を楽しんだ。

唐津・壱岐・対馬の旅(2016.11)

 魏志倭人伝の道を辿り、唐津、壱岐、対馬を訪れた。博多から乗り換えて唐津へ。雨が激しく秀吉の造った名護屋城はパスし、2500年前の縄文稲作で有名な菜畑遺跡へ。博物館は倭人伝にある末盧国にちなみ末盧館と名付けられている。翌日朝、日本三大松原の一つである虹の松原を散歩し、唐津東港よりフェリーで壱岐島印通寺港へ。一支国博物館を訪ねたのち森の中でクリと椎の実を拾った。原の辻は特別史跡で小高い丘に望楼や祭殿が復元されている。横の田を但馬から飛来したコウノトリが飛んでいた。三日目は島中部の古墳群と海から屹立する猿岩 (写真) を見たのち郷浦港から高速船で対馬の厳原へ渡った。663年白村江の敗戦後唐・新羅軍防衛のために造られた金田城には頑丈な石塁や城戸(写真)が残っていた。4日目は対馬藩の藩船泊めのお船江や歴代藩主の墓のある万松院を見た。対馬は韓国人旅行客が多く日本という感じがしなかった。
 
 紅葉の上高地を訪ねた。高山からバスに乗り、前から気になっていた福地温泉に泊まった。湯はかけ流しで、内湯は熱め、露天はぬるめ、天然舞茸の天ぷらがうまかった。翌日は上高地に出た。外国人が多いが、明神を過ぎると人も減る。河原で黄金色のカラマツの上に聳える前穂の風景を楽しんだ。徳沢でアンパンを食べて引き返すときにサルに会った。三日目は槍見温泉に行った。天気がよく槍ヶ岳がよく見えた(写真)。錫杖ケ岳が見える食堂で飛騨牛カレーを食べて帰った。

 音楽会は中田麦さんのマリンバと崔理恵さんのピアノのコンサートを聴いた。本格的なマリンバ演奏は最初の経験であったが、多種の技巧があるのに感心した。鈴木聖美さんのミニライブでロンリーチャップリンとタクシーを聴いた。クラシック講習会では田中峰彦さんのシタール、田中りこさんのタブラ(太鼓)、中務晴之さんのフルート演奏を聴いた。


湯俣・中房温泉(2016.10)
 北アルプスの温泉を目指した。大阪より名古屋経由で信濃大町、タクシーで高瀬ダムに行く途中でサルを見た。ダムからは徒歩で1000mと300mのトンネルを抜け1時間で東電の専用車道が終わる。さらに2時間弱山道を歩き硫黄の匂いがすると湯俣山荘は近い。吊り橋を渡ると小屋、テントサイト、露天風呂が対岸にある(写真)。湯はかすかに濁った硫黄泉である。夕食はワインと鍋。翌日は墳泉丘を見ようと出たら、昨夜来の大雨で水嵩が増し、吊り橋が流されると帰れないといわれもう一泊のところを逃げ帰る。道が水に浸かり別パーティの人が水中に落ちていた。高瀬ダムからタクシーに乗り七倉山荘に泊まった。遅い昼食はビーフシチュー、夕食はBBQ。三日目は大町に出て山岳博物館見学後、列車で穂高駅。ソバを食べ穂高神社参拝の後バスで中房温泉へ。裏山に泉源があり風呂も20以上もあり温泉三昧であった。最終日は早く出発したので台風の影響を免れた。午後遅くには運休がでたらしい。

 美術は大阪市立美術館でのデトロイト美術館展、ルノワールとピカソのピエロが印象に残った。京都の相国寺承点閣美術館の若冲展は動物が生き生きしていた。そのあと同志社のヴォーリズ設計建築2点と大丸ヴィラを見た。音楽はシンフォニーホールでの自衛隊呉音楽隊の演奏会と、このところ月1回通っている音楽講座でフルート・ピアノでワルツを楽しんだ。ヴォーリズ六甲山荘のガイド当番をして、庭に落ちていたシバグリを煮て食べたらおいしかった。イノシシが狙いに来るのもうなずける。映画は大竹しのぶの後妻業の女、怖い話をコミカルに描いていた。花は近所に咲いていた曼珠沙華(写真)。


夏祭浪花鑑(2016.9)
 国立文楽劇場へ上方歌舞伎会を観に行った。歌舞伎俳優研修生既成者によるもので、住吉大社の門前から始まる「夏祭浪花鑑」を片岡松十郎や片岡千壽らの若手が演じた。高津神社の祭りの囃子を背景にした殺しには迫力があった。掛け声もよくかかり、最後に指導した片岡秀太郎と仁左衛門の挨拶があった。これらの若手は少し前に近鉄アート館で催されたカブキワークショップに出て、子供相手に歌舞伎の見栄、女形のしぐさ、殺陣などを教えていたのを見ていたので親しみがあった。
 再び6人で八ケ岳へ向かった。一日目は三分一湧水の散歩と自炊、二日目は清里まで列車で出てバスで清泉寮、牧場横のベンチでおにぎり、ポール・ラッシュ記念館、キープ歩道、途中でソフトクリーム、清里の萌木の里(ロック食堂が火事で焼けていた)、小泉に戻り外食。三日目は信玄棒道を散策後そばを食べて帰路に就いた。大阪に帰ると10度高い気温に参った。花はノウゼンカズラとオニユリ(写真)。
 
 シンフォニーホールのサマーポップスコンサートは藤岡幸夫指揮関西フィルの元気な演奏で美しい曲を楽しんだ。同ホールで歌声ホールが催され抒情歌やフォークソングを皆で歌うのが懐かしかった。新歌舞伎座で石川さゆりのコンサートを聴いた。歌は迫力があり決して嫌いではない。
 町内会のバス旅行で浜坂と湯村温泉に行ったが魚や肉のBBQで部屋が煙くて熱いのには閉口した。ヴォーリズ六甲山荘の当番に行ったが、来場の中学生の夏の宿題で「阪神間のモダニズム」を調べてこいというのがあって驚いた。ワンゲルの同窓会で梅田の屋上ビアガーデンに行ったが雨が降ってきたので傘をさしてビールを飲んだのも一興だった。

夏の八ヶ岳(2016.8)
 小海線甲斐小泉駅近くにある八ヶ岳エスペラント館を訪ねた。到着後三分一湧水から石仏のある棒道を下りアジサイの咲く(写真)別荘地を抜け、1時間余りで出産土器や中空土器のある北杜市考古資料館、ヒマワリ市場、泉温泉健康センターを訪ね、帰って中華料理を食べた。二日目は電車で野辺山駅に行き細石器を展示する民俗資料館、高原野菜の集荷場を見学した。バスで清里ハイランドパークに上がりバイキングの昼食、清泉寮ではポールラッシュ記念館、キープ歩道を歩いて牧場の横を通り清里駅へ出た。三日目は電車で富士見駅、バスでスキー場に出てゴンドラに乗り山頂駅、お花畑を抜け入笠山(1995m)に登ると、南・中央・北アルプス、八ヶ岳の眺望が雄大だった。小淵沢に帰り、延命の湯に入り冷麺を食べた。最後の日は上諏訪駅に出て、服部美術館で可翁(14c)の国宝「寒山図」を見、暑い湖畔を片岡館まで散歩した。
 山崎駅にある妙喜庵、ここには利休作といわれる国宝茶室待庵がある。前に「松風の家」という小説に出てきた。そのあと坂を上って藤井厚二の実験住宅「聴竹居」、昼飯は京都吉兆の松花堂弁当、その後京都の暑さを実感させる松花堂庭園、大きなヤマモモがあり実を食べた。最後に水無瀬神宮に寄り茶室「燈心亭」を見た。
 梅雨が明けて近くのマンションの植え込みに豪華なサルスベリが咲いた(写真)。音楽会は中務晴之さんらのフルート、バイオリン、ピアノの演奏会をフェニックスホールで聴いた。受付係で行ったヴォーリズ六甲山荘は下界より10度も低く快適だった。
 

梅雨の六甲(2016.7)

  禿羊のために予定していた富山県小川温泉での湯治が、私のための鳥取県関金温泉にかわった。車でまず湯原温泉に行き露天の砂湯に入る。ここは古い温泉番付では西の横綱になっている。蒜山の峠を越えて関金温泉へ、温泉街はさびれている。山の上に泊まると大山が見える。ここで二泊三日、スーパーで買ってきた材料で焼き肉をしたりそうめんを食べたり、本を読んだりしてごろごろと過ごした。街の共同湯はかけ流しであった。帰りは三朝温泉の河原湯と真賀温泉の共同湯に入って帰った。
 4,5月は休んだヴォーリズ六甲山荘の当番に6月は2回行った。一回目はツツジが咲いて30人ぐらいの団体、次は花はアジサイにかわり10月にここで結婚式を挙げる人たちの下見があった(写真)。
 関西エスペラント大会が堺市泉が丘であり2日間出席した。講演では一人早口の人がいて、内容がよくわからずショックを受けて帰ってきた。



 花は散った(2016.6)
 3月の末に足が痛くなり、寝返りもうてない具合で、10日ほど寝ていた。その後外出もタクシーと松葉杖、少し良くなってからはステッキを使った。4月は桜も見ず、5月も同窓会などすべて欠席した。先に足を痛めた禿羊のために富山で湯治をすることにしていたがミイラ取りがミイラになってしまった。ただ奈良国立博物館での国宝信貴山縁起絵巻(12世紀)の展覧会だけはなんとか見にいった。写真は縁起絵巻に出る剣鎧護法(けんがいごほう)童子と日本最初の猫の絵、博物館内にある1902年建築の奈良県物産陳列所(現仏教美術資料研究センター)。
  

花散歩(2016.4)
 いい季節になってきたので、勇んでウォーキングに出かけ、多くの花に出会った。公園では、長居公園、鶴見緑地、服部緑地で、ツバキ、ミモザ、マンサク、カワズサクラ、オカメサクラ、ウメ、ボケなどを見た。
 柏原市の高井田横穴は6世紀の墓群だが、山の上に大きなモクレンが咲いていて、コヒガンザクラも綺麗だった。柏原市考古博物館を見学したあと大和川を渡り、松岳山古墳、河内国府跡、安福寺横穴から道明寺駅に出た。
 富田林と堺を訪ねた。富田林寺内町は16世紀から形成されたもので、町並み保存がされている。杉山家は公開されており豪壮な酒造家である。詩人の石上露子の生家としても有名。そのあと堺へ行き、与謝野晶子の生家跡、利休の屋敷跡、南宗寺を訪ねた。ここには千家一門と武野紹?の墓、枯山水庭園のほか、大阪夏の陣で死んだと伝えられる徳川家康の墓があるので有名。
 3年ほど前に出会ったモクレンを見に上ノ太子へ行った。花はちょうど満開で二上山を背景にして見事だった(写真)。そのあと壷井八幡宮、河内源氏三代の墓のある通宝寺跡、叡福寺、用明天皇陵を訪ねた。

 歴史ハイキングは時代を近代にして、ヴォーリズ建築の傑作である関西学院、神戸女学院を訪ねた。この丘をヴォーリズヒルと呼んでいる人がいる。サクラがほころびかけていた。
 演芸系は、Metオペラ「トゥーランドット」、広原かおりさんのエレクトーンのコンサート、文楽座演芸会、松村組の太鼓・マリンバ・ケーナ、かしまし娘の照江さんのトークを楽しんだ。

沖縄のクジラと城(2016.3)
 四度目の正直と、沖縄へクジラを見に行った。結論から言うと母子とエスコート鯨の3頭を見た。しかしひどい揺れで帰ってきたときはみんな青菜に塩であった。関空からLCCで那覇へ、一日目は栄町市場、国際通りを散歩して夕には上原正吉さんのライブ。2日目は港から9時三艘の船で出て、慶良間諸島の方に向かい1時間ほど座頭鯨(15m)を見て、11時半に帰り着いた。何しろ揺れが半端でなく最後まで見ていたのは4分の1ぐらいの人数であった。潮吹き、背びれ、テールなどが見られた  (写真)。その午後は酔い止めの薬の影響もあってか、ぼーっと与儀公園の桜とやむちん通りの陶器を見て過ごした。3日目は中城(なかぐすく)城跡へ行った。14世紀の城で石灰岩の切り石の城壁がよく残っている(写真)。そのあと古い民家の中村家住宅、トーチカや地下道の残る戦跡の嘉数高台公園へ行った。ここからは普天間基地とオスプレイがよく見えた。帰りもLCCだったが、荷物を持って空港ビルからバスで専用のターミナルまで行くだけで疲れた。
 

 和歌山県の白崎へ水仙を見に行った。快速を和歌山まで、各停で紀伊由良駅へ。バスと歩き30分で真っ白な岬がみえてくる。古くから知られ万葉歌碑がある。石灰を採った跡がキャンプ場になっている。水仙はチラホラだったが、美しい海の向こうに四国が見えた。駅に帰り列車に乗り、湯浅でうどんを食べ醤油屋に行く。醤油とともに金山寺味噌もここが発祥の地である。海岸の方へ歩き「ほむらの火」で有名な浜口堤防にのぼる。江戸時代の堤防が大事にされているのに心を打たれる。ミカンを買って特急で帰阪した。
 以前台湾へ行った時お世話になった人が家族できたので奈良を案内した。東大寺前で鹿にエサをやろうとしたら、大きい雄鹿が10匹も来て催促に頭突きを喰わすので小学生の子は怖がってしまった。大仏殿で柱穴くぐりをした後、おばあちゃんと子供を人力車に乗せ春日大社にお参り、駅前で買い物をして帰阪した。つぎの日の夜は美々卯でうどんすきのお別れ会をした。台湾のお土産にもらったカラスミは酒が進む。
 禿羊と滋賀県の比良山荘に月鍋を食べに行った。突出しは、フナずし、イワナのおしずし、シカのたたきなど。フナの白子のあんかけの後がメインのクマ鍋となる。冬眠前の脂身がうまい。クマ肉の焼き物の後イノシシ鍋もつく。部屋は鍵、トイレ、テレビなしだ。翌日は琵琶湖を一周した。高島市でザゼンソウ、海津大崎でのフナズシと長浜でのカモの買い物、野鳥センターで山本山のオオワシとオオヒシクイ、南へくだって佐川美術館で平山郁夫と佐藤忠良を見た。朽木村で買ったフキノトウで作ったフキ味噌とヘシコでご飯が進んだ。
 シネマカブキはいずれも故人の勘三郎と三津五郎の「棒しばり」、主人に留守に盗み飲む二人の芸が飄逸だった。それと三津五郎の「喜撰」は僧が祇園の女に振られる話だが華やかな踊りであった。

音楽・民芸・文楽(2016.2)
 年末にひいた風邪が年を越し、来客のあったバタバタしたお正月が終わると歯茎が痛くなって歯医者に行った。そのあと六甲ヴォーリズ山荘を管理しているNPOの西宮の草思社での新年会に出た。囲炉裏で焼いた干し魚がお酒によくあった。お正月は穏やかな天気が続いたのだが、下旬には強烈な寒波が来て沖縄でも雪が降ったそうな。家に閉じこもりがちだったが、老人会の人と一緒に初詣のバス旅行に参加した。宝塚の清荒神にお参りし、和歌山に向かい加太で食事と温泉、泉佐野漁港で買い物、軍足・デコポンを買ったがバスの中で皆に配ってしまった。
 音楽はフェスティバルホールでの大阪フィルの新春名曲コンサート、19歳の松田華音さんのチャイコフスキーピアノ協奏曲が素晴らしかった。演劇は民芸の「真夜中の太陽」。日色ともゑさんの主演で、爆撃で一人だけ生き残り年取った日色さんが当時に帰って同級生を助けようとする話。助演者に藤巻るもさんという方が出ていて、お父さんがエスペランチストで「るも」とは光のことである。文楽は豊竹嶋太夫の引退公演。「新版歌祭文」「関取千両幟」「釣女(写真)」の三本立て。どれもそれぞれに楽しめたが、夫のために妻が身を売るという話に昔の人が涙を絞っていたのかと考えると興味があった。

 映画は「スターウォーズ・フォースの覚醒」で、ハンソロやレイヤ姫、スカイウォーカーなどが何十年ぶりに出てきて驚いた。午前10時の名画座では「オリエント急行殺人事件」。Aクリスティーの話は知っているので、名優たちの演技に関心が行く。Sコネリーの恋人になったBレッドグレーブがよかった。あとAパーキンスやIバーグマンが出てくる。この鉄道路線には半世紀前ブルガリアからユーゴまで乗ったことがある。

2015年のこと(2016.1)
 記憶に残った泊りの旅行は、椿温泉での自炊、熱海のMOA、阿蘇・高千穂・長崎、宇和島・足摺、下呂温泉、白馬でのワンゲルOB会など、こうして見ると温泉が多い。
 歴史ハイキングは計6回行き、その他にも暇を見つけてはでかけたり人を案内した。桜は京都の法金剛院、紅葉は川西の久安寺(写真)が印象に残った。
 映画はSFが多かった。12月には「宋家の三姉妹」「ラストエンペラー」を見た。かぶきシネマの他に今年初めて観たメトロポリタンオペラの映画が面白かった。12月にタンホイザーがあったが、風邪をひいてさすがに4時間半はきついのでこれはパスした。このところ文楽には足しげく通っている。年末に東儀秀樹の雅楽、関西フィルのクリスマスコンサート、中務晴之らのフルートを楽しんだ。
 ヴォーリズ六甲山荘にはNPO会員になって毎月案内に通った。泊まりも2回した。建物が素晴らしい上に夏は下界より10度も低いのがありがたい。八ヶ岳エスペラント会館へは夏と秋の二度訪れた。関西エスペラント連盟の雑誌に投稿していたエッセイが6回で終了しほっとした。
 禿羊とは2回兵庫県と滋賀県でキャンプをし登山したが、大杉谷は雨で私はパスした。彼は足が悪くなって大変だったらしいがもうお互い歳だとしみじみ思った。
 3月で前の仕事を終わり、2か月ほど休んで6月中旬から新しい仕事を始めた。慣れないのと学ぶことが多く大変緊張した。週3回だが歩いて往復50分はいい運動になる。フイットネスもヨガとアクアダンスを主に割合熱心に通った。
 2016年に行きたいところ。沖縄のクジラ見物(4度目の正直か)、壱岐対馬、能登の真脇遺跡、オショロ遺跡、銀山温泉、信州地獄谷温泉(サルの入浴)など。