小生、30年前一年半ほどアメリカのコネチカット州ニューヘブンというところに住んでいたことがある。仕事の成果はたいして挙がらなかったが、自由な雰囲気の職場で楽しい想い出がたくさん残っている。小生は一度20年前に出張の途中ちょっと寄ったことがあったが(参照)、家内がいつも懐かしがっているので元気なうちに再訪しようと考えていた。
当時、在住の日本人の間で「ケベック詣」と称してカナダのケベックへ遊びに行くのが人気であったが、我が家は突然の帰国となり行きそびれた。それで、ケベックも是非行きたい。となると紅葉の季節が絶好である。
幸い職場で休みを頂いたので、決行することとした。
9/21 午後5時、ニューヨークJFK空港に到着。
計画するとき知ったのであるが、驚いたことに関西空港からはニューヨーク行きの直行便がない。何か関西の地盤沈下を象徴するようである。やむなく伊丹から成田経由のアメリカンエアラインで行く。機内サービスを見ると、近頃の飛行機は一昔前のように贅沢なものというよりバスや汽車と同じ輸送手段という感じである。サービスは手抜き、スチュワーデスは一度リタイアしていたのを安くかき集めてきたようなお婆ちゃんばかり。通路ですれ違えないような太った人もいる。用事のないときはうしろの座席で編み物をしている。
タクシーで今日の空港近くのホテルへ向かう。疲れていたので夕食も摂らずにベッドへ直行。
9/22 ホテルのリムジンバスでレンタカーを取りに空港へ帰る。Hartzのオフィスで予約の書類を見せるとすぐに用意してくれる。幸いカローラのカーナビ付が借りられた。これは日本語でガイドしてくれる。
慣れていないので、なかなかカーナビのガイドについて行けない。指示の一つ手前で曲がったり通り過ぎたりで、さんざん迷って僅か数百メートルのホテルまで30分ぐらいかかった。
ホテルで家内と荷物を積み込んで、まず最初の目的地、メトロポリタン博物館を目指す。朝のラッシュとあってものすごい交通量だ。カーナビの指示に必死で従う。無事、目的地到着。
この美術館は巨大すぎる。3時間ほど見て、すっかり疲れてしまった。アメリカの全盛期に富豪たちが金にあかせて集めた美術品で玉石混淆といった感じだ。印象派の絵画を見るだけでももう充分という気になる。本当は数点気に入ったものを見れば充分で、それ以上は印象が薄くなるだけである。今回は館内に作られた中国の庭園が印象に残った。
マンハッタンを抜けて、I-95を北上する。これはフロリダからメイン州のカナダ国境まで繋がる東海岸の大動脈で、交通量が多くこの日もしばしば渋滞がありニューヘブンまで予想以上に時間がかかった。
5時頃、市内中心部のOmni Hotelに到着。ここは我々が住んでいた頃はシェラトンホテルだったのだが。夕食はホテルの最上階にあるレストランで。19階からの街の夜景が美しい。なかなか美味しい料理である。
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9/23 朝食後、早速街の散歩に出る。快晴で朝から汗ばむほど暑い。この辺りは秋は今だしで、僅かに所々の梢が色付いているのみである。ニューヘブンは街の中心部の大半をエール大学の敷地が占める大学町である。街の中央のグリーンには3つの教会が並んでおり、その後には大学のオールドキャンパスが建っている。レンガ造りの建物はイギリスのオックスフォードやケンブリッジを真似たものだろうが、建てられた当時から時代錯誤の建物だったと思われるが、それでも時代を経て風格が出て来ている。
キャンパスを通り抜けて、昔住んでいたアパートがある丘の上へと続く通りを上ってゆく。見覚えのある建物が並んでいる。やがて神学部の建物。この庭では子供たちを遊ばせたよく遊ばせた。少し歩くとアパートが昔と変わらぬ姿を見せる。我々が住んでいた棟は一番はずれで通りをはさんで工場と接していて、物騒な場所ということでそちらに面した玄関は開けたことがなかったが、その工場も今はなく住宅と変わっている。17号が昔のままある。中を覗いてみたい気もするが、今は他人の住居である。窓から少女がうさんくさげに覗いている。警察でも呼ばれると面倒なので、早々に退散する。そうそう、この建物は大学の所有なのでエール大学ポリスの管轄なのだ。大学のポリスといえどちゃんと拳銃を携帯している。
丘から通りを下って行くと、子供たちが通っていた小学校がある。更に行くと家内がよく買い物に行っていた食料品店があるが、名前が変わっている。中に入って懐かしいマッキントッシュ(リンゴの品種)を数個買う。ビジネス街を歩いてホテルに戻る。約3時間の散歩であった。マッキントッシュの懐かしい味を楽しむ。
午後は車で郊外をドライブする。まずイーストロック公園に上る。この頂上からはニューヘブンの町を見下ろすことが出来る。中心部のちょっとしたビル群、その周りの住宅地はすっぽりと樹木につつまれていて、多くの住宅があるとは思えない景色だ。
北隣の町、ハムデンに向かう。ここには週末になると必ず買い出しに出かけた巨大なショッピングモールがあったのだが、今はどこにあったかも判らないほど変貌している。ハムデンの町外れにスリーピング・ジャイアント州立公園がある。遠くから眺めると人が寝そべっている姿に見えることからなづけられたものだが、ハイキングやBBQを楽しむのにはいい場所だ。しばらく昔を思い出しながら散策する。
次いで、岡田美代さんを訪ねる。1992年の出張のとき(欧米出張日記-アメリカ編参照)、お会いしたが89歳とのことであった。その後、十年ほどして老人ホームに入所するとの便りがあったが、この数年はクリスマスカードも届かないのでもう存命されていないかも知れない。老人ホームの住所をカーナビに入力するとすぐにその場所まで案内してくれた。受付で尋ねると果して2年前に亡くなられたとのこと。埋葬地も分らず。105歳まで生存されていたことになる。ご冥福をお祈りする。
夕食はホテル近くのシーフードの店に行く。大した味ではなかった。
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9/24 朝早く出発して再びI-95に入り北上する。目指すはロードアイランド州のニューポート。今日も快晴である。9時前にニューポートに到着。この町はアメリカの大富豪の別荘が集まっていることで有名な小さな港町だ。30年前、岡田さんが行ってみたいと言っていたのを、家内が覚えていて今回立ち寄ることにした。案内所に寄ってみると数カ所の別荘を廻るツアーがあるが、そんな時間はない。一つだけ見るとするとどれだと聞くと、ヴァンダービルト家の別荘を推薦してくれた。鉄道王として巨万の富を築いたヴァンダービルト家の三代目が建てた避暑のための別荘である。本人は数回しか来たことがなかったらしいが、まあ大きい。金が有り余っていたのだろう。きらびやかなというだけで大した印象はない。
再び北上してボストンへ。ボストンでの今回の目的は美術館である。昔、家族を連れて来たときに、ボストン市内、セイブル、コンコード、レキシントンなどあらかた見物したのだが、美術館は閉鎖中で見損ねた。
西洋美術はメトロポリタンで食傷気味であるので、東洋美術を中心に見る。日本美術は南蛮屏風以外は、柿右衛門などの焼き物と袈裟の展示で地味な感じである。圧巻は中国室。徽宗の鸚鵡図、唐の閻立本の歴代帝王図(宋代の模写?)、宋代の小雅南有嘉魚篇書畫など中国に帰っても超国宝級の作品が展示されている。
カーナビがアホで、さんざん迷ってやっとのことでホテルに到着。駐車場で車の右側をこすって、擦り傷を作る。どうも左ハンドルで右側の巾の感覚が曖昧である。右折のときも歩道に乗り上げたりする。
夕食はホテル近くのシーフードレストランへ。途中で本屋の前で家内がこの本屋は見覚えがあるという。何でもストウ夫人がよく来ていたという古い本屋らしい。それにしてもよく覚えていると感心する。
賑やかでよく繁盛しているらしいレストラン。オイスター、クラブミート・ケーキ、クラムチャウダー、ロブスター、いずれも大変美味しかった。白ワインも料理によくあう。
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9/25 再び、I-95を北上して、ニューハンプシャーに向かう。ポーツマス。カーナビに町の中心部と指定していると、田舎の住宅地の中に来てしまった。オールドタウンは小さな港町。観光客がウロウロしている。本屋でポーツマス条約の交渉が行われた場所を聞くも、条約のことは知っているが場所は知らないとのこと。案内所が開いたので尋ねると、本屋から1ブロックも離れていない所の小さな洋館であった。日本人以外にはもう忘れ去られてしまった事件であるようだ。
I-95でメイン州に入る。L.L.Bean本店のあるフリーポートが近い。ちょっと寄ってみよう。海岸沿いの本当に小さな村。L. L. Bean一店で賑わっている。中に入ってみるとさすがに大きいし、客が一杯である。大分遠くからも来ているようだ。狩猟とかフィッシングの道具が多い。たいして欲しいものはないが、孫たちへの土産を少し買う。
ここから本日の宿泊予定地Bethelに向かう。カーナビが当てにならない。やはり地図をしっかり見ることが必要だ。迷いながら田舎を通り過ぎて行く。途中にパリという町がある。高校生のパレード。
4時頃、Bethel着。この村はホワイトマウンテンの東の端にあって、静かな佇まいである。一番大きそうなモーテルにあたってみると幸い空き室がある。ゴルフコースがあり、ゴルフをする客が多そうだ。コテージタイプの部屋に泊る。設備の割に値段は高いがやむを得ぬ。夕食は不味い。
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9/26 今朝は小雨混じりの曇天だ。これからこそ晴天が欲しいのに、そろそろ天気運も尽きてきたか。
川沿いの道を西に少し走り、State Route 113という山道を州境に沿って南下する。冬には閉鎖される一車線の道路だが、車の通行はほとんどない。紅葉の最盛期はまだ先だ。峠を越えてしばらく走ると静かな農村風景となる。やがてConwayという町に出る。ここからKancamagusハイウェイという紅葉の名所を走る。30年前この地をドライブしたとき、息を呑むほど紅葉が美しかったのを今でもありありと覚えている。それでここだけはもう一度走りたいと思っていた。
天候は少し回復して、時々薄日が射すようになってきた。峠に向かって上るにつれて、道路の両側の紅葉が美しくなってくる。展望台に立つと、見渡す限りの山々が黄や赤で染まっている。家内と二人、出る言葉は「綺麗、綺麗」だけである。
山を下り、I-95に入り、北上する。道路はFranconia
Notch州立公園の中を走る。周囲の岩山は紅葉でつつまれている。たしかこの辺りの崖に老人の顔をした岩があったはずだが何処だったかな?(あとで聞くと5年前に崩壊したとのこと) 道路はI-93と合流して、カナダ国境へと北上する。今日はケベックに出来るだけ近づいて泊りたいと気が急く。
カナダ国境を越えたところにあるインフォメーションに立ち寄ると、ここで宿の予約をしてくれた。始めの目的ではケベックからオンタリオ州のアルゴンキンの紅葉を見る予定であったが、少し息が切れたような感じとなり、ケベックに近いシャルルボアで滞在することにして、ケベック市内1泊とシャルルボア2泊の予約をしてもらう。これで宿の心配をしなくてよくなり、ノンビリと走れる。
国境を抜けてからケベックまでの道のりが長い。やっとセントローレンス川を渡って、市内へ入る。今夜は本当はケベックのシンボルであるシャトー・フロントナック・ホテルに泊りたいとインフォメーションで頼んだのだが満室とあってはやむを得ない。今日の宿はそのホテルの前にある小さな旅籠である。一階は小さなレストランで、階上に数部屋の客室を作っている。オーベルジュというやつである。夕食は階下のレストランで食べる。あまり旨くはない。
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9/27 朝から市内散歩。まずアッパータウン。要塞の辺りからセントローレンス川を見下ろす。少し色づいた木々の間から対岸の住宅地が眺められる。美しい。シャトー・フロントナックへ戻り、そこの展望台より川を見下ろす。豪華客船が2隻泊っている。ホテルの隣にイヌイットの細工物を売っている高級そうな店がある。入って眺めていると、小さな石の台座にイヌイットの乗ったカヤックとその横を泳ぐアザラシの像がある。艶やかな白い光沢の部分は鯨か何かの牙でできているのだろう。思い切って今回の旅の想い出に買うか。店員が言うには、この像は表向きはカナダからの持ち出しが禁じられているが、紙で包めば大丈夫ですという。よく聞くとどうもワシントン条約に抵触するようだ。それなら日本への持ち込みも禁止されている。残念だがあきらめる。
ダウンタウンへと降りてゆく。小さな土産物が並ぶ通り。日本人や韓国人も多く見かけるが、買いたいようなものはない。
ケベックは小さな町で、せいぜい半日もあれば主なところは見て終える。建物も内部まで入って見るほどのものはないように感じた。ヨーロッパの古い町を見たあとではわざわざ訪れるほどの町とは思えなかった。まあアメリカ人にとってはお手軽にフランス気分が味わえる観光地といったところだろうか。
ケベックの町を出て、セントローレンス川に沿って下流へと走る。豪快なモンモラシー滝を左手に見ながら、先を急ぐ。広い道路は山の中へと入って行き標高700mの峠を越える。この辺りの紅葉は見事で至る所がカメラスポットだが、家内が写真を撮らないので運転中ではそうしょっちゅう車を停めることもできない。峠を下るとBaie-Saint-Paulの町に出る。あとで地図を見るとメインルートはここから山の中を通るようだが、カーナビは川沿いの道を指示する。こちらが最短距離なのだろう。川沿いといっても川はほとんど見えず丘陵の農村地帯を細い道が縫うように続いている。アップダウンも激しく、サイクリング好きの小生はつい自転車で走ることを考える。ここは自転車では死ぬほど苦しい道だ。シャルルボアはカナダのスイスとも呼ばれるようだがそれほどの風情はない。建物が安っぽい。
宿を予約した案内所で3時半に鯨見物の船が出ると聞いていたので、先を急ぐ。途中、池をはさんで見える小山の紅葉が鮮やかである。港に着くと、3時半の船は夏のみで今はないとのこと。引き返して今夜の宿があるLa Malbaieの町へ引き返す。宿は川に面した小さなホテルで、カジノのすぐ傍にある。
夕食にシーフードを食べたいと宿の女の子に聞くと、シーフードの専門店はないとのことである。では何処のシーフードが美味しいか聞くと、シーフードは食べたことがないので分らないという。唖然、前に鯨が泳ぐ巨大な川があるのにシーフードがあまり食べられていないとは! そういえば、この町にも漁船らしいものは見あたらないし、川沿いに人が住んでいる様子があまりない。この辺の住民はセントローレンス川に頼って生活してはいないようだ。
カジノのレストランへ行く。カジノをちょっと覗くと、スロットマシンがずらりと並んでいる。まるで日本のパチンコ屋みたいだ。ルーレットなどもあるのだろうが。
カジノのホテルはこの地方で最上級のホテルらしくレストランも大繁盛である。味は大変よろしかった。
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9/28 今日は朝から雨である。鯨ウォッチングの船が出るBale-Sainte-Catherineまで昨日走った道を急ぐ。港の売店でペラペラの使い捨てポンチョを買って船に乗り込む。団体客もいて、この悪天候だというのに結構混んでいる。
セントローレンス川の中流に出ると、白い小さなクジラ(イルカ?)がたくさん泳いでいる。ミンククジラらしいのも泳いでいる。すぐ傍で見えるのだが、それほど巨大という感じはしない。運がよければナガスクジラにお目にかかれるらしいのだが。大きな背びれが見える。ひょっとしたらシャチかも。雨風に打たれてとにかく寒い。カメラを持つ手が痺れてくる。
クジラウォッチングが終わると、支流に入って行く。一応フィヨルドらしいが、ニュージランドやノルウェーのには比ぶべくもない。しかし、岩の上の黄葉が美しい。また、対岸の町のたたずまいにも心惹かれる。
町まで引き返す頃には雨も止んで霧の立ちこめる景色となった。まだ時間があるので、町の裏手にあるなにやら長い名前の公園まで上がってみる。濃霧を抜けると上は霧がなく紅葉が美しい。行き止まりの場所は裏にあるL'Equerreという山の登山口らしい。
今晩はホテルのレストランでとる。結構人が入っているが、非常に不味い。
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9/29 空は曇っている。今日はニューヨーク方面に向かって出発しなければならない。その前にシャルルボア山中にある国立(州立?)公園に寄ってゆこう。Grands-Jordinsまで山道を登ってゆくと公園事務所に出る。ここで入園料を払って地道を走って公園の中に入って行く。周りの木々は小さく明らかに山火事のあとである。やがて小さな湖に出る。やはり紅葉は美しい。まだまだ奥まで道は続いているがあまり長居はできない。
ケベック市を通り過ぎて、来た道を引き返して行く。
4時やっと国境まで帰ってきた。もう一度最後にホワイトマウンテンを見ておきたいとバーモントからニューハンプシャーに入る。もう5時だ。リトルトンという小さな町で安いモーテルに泊る。
夕食を食べにブラブラと歩いて町へ出る。タイ料理の店がありそこで夕食を取ることにする。マスターは何年か日本にいたことがあるとのことで、寿司や刺身までメニューに載っているが、こんな山の中では遠慮する。トムヤンクンやタイカレーなどをとる。ビックリするほど旨い本格的なタイ料理だった。
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9/30 昨夜のTVでは南の方は大雨らしく洪水の危険があると繰り返し放送していた。
フランコニア・ノッチを越えて、少しKancamagusハイウェイ駆け上る。今日は小雨である。雨の中、ホワイトマウンテンの紅葉に名残を惜しむ。
西へ一山越えて、バーモント州に入り、I-91に乗る。この頃から大雨の中を走る。前がよく見えない。前の車のテールライトを頼りに、ビュンビュン走る。
バーモントからマサチューセッツ州を抜け、コネティカット州に入る頃からやっと、小雨になる。コネティカット州の州都・ハートフォードから昔ニューヨークへ行く時よく走ったMeritt Parkwayを走る。道は少し狭くカーブも多いが、大型トラックは通行禁止だ。
ようやく、ニューヨーク市内に到着。カナダのシャルルボアから電話で予約を入れた市中心部にある日本人がオーナーのホテルに入る。宿泊料はビックリするほど高いが、最後ぐらい英語で苦労せずに寛ぎたいではないか。しかし、社用族が泊るホテルで自腹を切って泊るのはちょっと苦しい。ホテル内の日本料理店に入るが期待はずれ。
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10/01 今日はアメリカ最後の日だ。あいにくの雨だが、ホテルで借りた傘をさして五番街を歩いて、フリックコレクションを見に行く。これは個人の富豪がが自分の屋敷を飾るために蒐集した美術品でこぢんまりしているが、見応えがある。トーマス・モアやクロムウェルの肖像画の前から離れがたい。
マジソン街をホテルに帰る途中、スチューベン・グラスの店に立ち寄る。ケベックで記念品を買い損ねたので、ここで今回の旅の想い出として貝の形の小皿を買う。透明度が素晴らしい。
昼からは9.11の廃墟グラウンド・ゼロを訪れる。今は大規模な工事中である。何ができるのだろう。最後にグッゲンハイム美術館を見て今回の旅はお終い。
夕食はホテル近くのシーフードの店に行く。生牡蠣、ムール貝、シーフードサラダでワインを一本空ける。
10/02 朝、JFK空港で車を返却して、飛行機に乗り込む。
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