雨飾・焼山・火打・妙高縦走 (2009.08

海谷山塊を望む

雨飾山頂上

雨飾山頂の石仏

雨飾山から糸魚川を望む

コゴメグサ

ウメバチソウ

しげくら尾根から雨飾山を振り返る

裏金山辺から見た焼山

泊岩の避難小屋

ミヤマシシウド

焼山のミヤマシシウド

焼山-火打の尾根

コウリンカ?

火打・天狗の庭

火打・天狗の庭

妙高・長助池

 2005年晩秋、火打山から焼山の素晴らしい山容を眺めたのだが、焼山周辺は昭和49年の爆発で遭難者が出て以来入山禁止になっていた。ところが2006年冬に長かった入山禁止が解禁となり、雨飾山方面から火打山への縦走が可能となった。

8/28(金)
 急行北国で糸魚川に朝5時に到着。予定では今日は天候がよくなさそうなので雨飾温泉でノンビリするつもりであったが、そこそこの天候でアルプス方面、雨飾山などがよく見える。これは今日中に尾根に上がっておく方がよいと判断して、タクシーを奮発して雨飾温泉へ向かう。
 7時、温泉の露天風呂にも未練があるが、横目で見て通り過ぎる。温泉の裏からいきなりの急登となるが、幸いの好天の中、登るにつれて展望が開けてくる。振り返ると海谷山塊の駒ヶ岳、鬼が面山、鋸岳がよく見える。また糸魚川方面の日本海もきれいに見える。10時過ぎ、稜線に出る。空荷で山頂ピストン。山頂には2、30人の登山者が憩っている。さすが百名山、素晴らしい展望である。
 元に戻り、金山に向かう。急な下りを降ると大曲り。チョロチョロながら綺麗な水場と、テントの張れる草原があるが、ここで泊るには早すぎる。ここは海山山塊への道との分岐点である。明日の水場がはっきりしないので4L汲んで、シゲクラ尾根を金山へと向かう。標高差700m、約5kmの単調で長い尾根の登りである。5時過ぎ、ようやく金山山頂。アー、しんど。ガスがかかって、天気は下り坂の様子である。少し天狗原の方へいった草原にツェルトを張る。シュラフカバーとインナーのみであるがさして寒くはなく、快適である。夜中から豪雨となる。

8/29(土)
 7時、雨の中の出発となる。金山から焼山との鞍部、富士見峠までは笹藪であるが綺麗に刈り払いがされていて迷う心配はない。ただ元が笹藪だけによく滑る。1時間ほど歩くと雨が止んだ。やれ嬉し。
 8時半、富士見峠。少し谷に降ると雪渓から水が取れるようであるが、まだ水はたっぷりある。泊岩避難小屋。大きな岩の下に宿泊出来るようになっている。現在は床が荒れているが、近い将来修理されるのではないか。
 300mほどの急登で焼山山頂に到達する。残念ながら深いガスの中で展望は全く効かない。活火山らしく、硫黄の臭いが強い。火打方面、胴抜切戸への下りはじめはGPSが無いとこのガスの中ではちょっと怖い。下りは泥炭の急斜面で、雨上がりの道は滑ると4、5mはズルズルゆきそうでストックを頼りに恐る恐る下る。おかげでコースタイム1時間の下りを倍かかった。しかしこの斜面はリンドウ、トリカブトなど秋の花と、一面のミヤマシシウドの群落が見事であった。切戸から火打山までは500mほどの登りであるが、比較的道は良い。
 影火打到着。ここは以前来たことがあり、見覚えがある。3時、火打山頂。ここで雨飾以来、再び登山者と会う。
 後はブラブラとなだらかな道を高谷池に向かう。天狗の庭も美しいが、二度目となると感激もさほどではない。高谷池ヒュッテは予約制と聞いていたが、試しにトライしてみると最後の一人にもぐり込むことが出来た。ラッキー。

8/30(日)

 7時、出発。今日は笹ヶ峰でキャンプの予定であるので、妙高山は黒沢から空荷でピストンするのが最善だろうが、縦走とは山に登って反対側に下りて初めて完成するような気がする。というわけで荷物を担いで妙高山に登る。11時、山頂。相変わらずの曇天で展望は効かない。
 東側、燕、赤倉方面へ下る。1時間ほどで天狗堂、さらに大谷ヒュッテ。ここから林道を笹ヶ峰方面に下る。工事中通行止めの標識があるが、今日は総選挙のある日曜日。いくら何でも仕事はしていないだろう。工事現場、道路の上数十メートルの崖に何本もロープがぶら下がっている。作業員がこれに繋がって工事をするのだろう。崖の上から岩が落下する恐れがあるから、作業中は絶対通らせてくれないだろう。8キロの林道歩きで、杉野沢から笹ヶ峰への道路に出る。さらに8キロ歩いて、5時、笹ヶ峰。キャンプサイトを探して森の中にはいるとものすごいヤブ蚊の大群に襲われる。たちまち腕に数十匹の蚊が吸い付く。ツェルトでは密閉性が悪いので、これでは血を吸い尽くされる。今晩ここに泊り、明日は黒姫山登山の予定であったが、ギブアップしてバスに乗って下山し、赤倉温泉に一泊してしまった。やっぱり温泉はいい、夕飯は温泉街の居酒屋で地元の人たちと一杯やりながら楽しむ。

 

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