エドヒガンザクラといえば、神代桜、薄墨桜、滝桜などの巨大な一本桜が有名で、樹齢一千年を越えるような長寿桜が各地に見られる。花は小ぶりであるが一本の木に
大量の花をつけ、葉が出る前に花をつけるので華やかである。
普通、山に自生している桜と云えば山桜が多いと思うが、これは赤い若葉と同時に花をつけるので遠目には濃い紅色に見え、古来日本人に好まれて和歌にも多く詠ま
れている。 さて、大阪北部の能勢妙見山の周辺の低山には山桜よりもエドヒガンザクラの方が多く自生している。長寿の巨大木はないと思うが、満開のエドヒガンが山に
点々と花をつけているのを遠目に見ると、花が烟っているようで本当に清楚な華やかさがある。
4月上旬、家内と一緒に散歩がてらエドヒガンを眺めに行った。ありなしの道を辿り、黒川桜の園、野間の大ケヤキ、妙見の森を廻った。桜は満開直前といったところで
あったが平日であったためか静かなハイキングを楽しむことが出来た。
台場クヌギ:この辺りは昔から「池田炭」といって、茶道で使う菊ズミを生産していたようだ。丁度、台杉と同様、太い幹から生える小さい幹を再生産することで何代も一本の木を使った。
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