三陸サイクリング
2002.06の記録
この正月、風邪で寝込みどこへも出かけられなかった。それでアウトドア活動はなし。それで古い記録を引っ張り出し、お茶を濁すことにするがご容赦を。
6/14 JAS(この時はまだ存在していたんだ)で花巻空港へ。猿ヶ石川沿いに遠野へ向かう。川沿いの桜並木が青々としていて美しい。遠野の街には入らず、郊外をチョコッと見物して北へ向かい、付馬牛(つきもうし)町から山中に入り荒川高原に向かう。途中少し登ったところでテントを張る。さすが東北は涼しい。80km
猿ヶ石川 |
6/15 昨夜より雨となる。雨の中の上りとなり大分苦しい。400m程の上りで、標高1000mに到達。荒川高原は牧場で、霧雨の中花が美しい。
北へ下ると、早池峰山の麓だ。登山口は左だ。もう雨は上がったが、急な上りの地道だし、曇っているので諦めて、竜泉洞へと向かう。小国川から本流の閉伊川に出て、下流の茂市まで下る。ここから支流の刈谷川を遡って峠を越えると岩泉町だ。小本川本流の浅内まで出てきた。
思い起こせば、1963の夏休み釣りクラブ(渓流釣り)の合宿でこの辺りに来て一週間ほどキャンプした。その頃は茂市から浅内までまだ鉄道があった。
荒川高原 レンゲツツジ | お花畑 |
閉伊川支流の賽の神 | 閉伊川 |
竜泉洞。昔見たままだが、少し奥まで入れるようになっているのかな?洞窟内の淵は美しいままだが、底にコインが一杯沈んでいるのが目障りだ。
竜泉洞を出て、小本川河口の小本集落に下る。ここで今夜の食料を仕入れて、急坂を上り御殿崎公園に向かう。寒々とした森の中のひっそりとした駐車場にテントを張る。130km。
竜泉洞 1 | 竜泉洞 2 |
竜泉洞 3 | 竜泉洞流れ出し |
石灰岩の岩壁 | 小本川 |
6/16 夜少し雨。
濃霧の中、御殿崎を散歩する。国道までバックして、鵜の巣断崖への道を入る。少し霧が晴れてきた。豪快な崖だ。また少しバックして断崖の北側の砂浜に下りてみる。鵜の巣断崖では全く人影が見られず、豪快な景色を独り占めする。
霧の御殿崎公園 1 | 霧の御殿崎公園 2 |
鵜の巣断崖 1 | 鵜の巣断崖 2 |
鵜の巣断崖 3 | 古いサイロ |
鵜の巣断崖 北側の砂浜 | 鵜の巣断崖 甘草の花 |
鵜の巣断崖 鵜が休んでいる | 鵜の巣断崖 洞窟 |
鵜の巣断崖 | 鵜の巣断崖 ハマナス |
さらに北へ細い道を走って、鳥越漁港に出る。いよいよこの旅のハイライト、北山崎観光の遊覧船に乗る。北山崎まで往復、約一時間の船旅だ。弁天崎、矢越崎と進み、北山崎で引き返す。
遊覧船 1 | 遊覧船 弁天崎 |
遊覧船 矢越崎 | 遊覧船 北山崎 |
さて、今度は北山崎を陸上から望もうと北山崎展望台へと向かう。途中の浜もなかなか美しいが上り下りに苦労する。
明戸の浜 1 | 明戸の浜 2 |
机浜 1 | 机浜 2 |
北山崎展望台。断崖の下まで遊歩道がある。まさに絶景だな。南に向かって3キロほど自然歩道が続いているがこれを辿る余裕はない。
北山崎から北に4キロほど走って、黒崎のキャンプ場でテントを張ることにする。黒崎の霧のかかった断崖の景色も一幅の山水画だ。テントを張ったところで管理人が現れオートキャンプなみの場所代を取られた。ソロテントなのに。しかし今日は三陸海岸の絶景を満喫した一日だった。60km。
霧の黒崎 | 白いナデシコ |
石楠花 |
6/17 今日は快晴。黒崎から北へ下ると普代に出る。今日の目標は東北第一の鍾乳洞(いまもそうなのかな?)である安家洞だ。ところが今となっては理由は不明だが、横道に入って普代の山中にある鵜鳥神社に参詣している。結構な登り坂である。やがて立派な鳥居が現れる。ここは遙拝殿で本殿はさらに山道を登った卯子酉山の山頂にあるらしい。ここまで来たら行くしかないでしょう。エッコラヤッコラ。山頂は風が通って爽快で、神気に満ちている。展望も素晴らしい。下って宮司さんと話をする。義経北向の時ここを通ったとの伝説や重要無形文化財の鵜鳥神楽などで有名らしい。宮司さん自筆の神社に関する立派な本を頂く。
石積屋根の廃屋 | 鵜鳥神社鳥居 |
鵜鳥神社本殿 | 卯子酉山からの展望 |
下って海岸に出、北上すると安家川口に至る。ここから安家洞まで安家川を遡上する。昔の釣りクラブの合宿の時はこの川に入ったグループもいたが当時この流域で赤痢が発生したとのことで退散してきた。渓相は好く、たくさん釣れそう。鍾乳洞はさすがに巨大で幽邃だが、竜泉洞ほどの華やかさがなく、ちょっと陰気か。
安家辺りの海岸 | 安家川 1 |
安家川 2 | 安家洞 1 |
安家洞 2 | 安家洞 3 |
次は何処へ行こうか。とにかく北を目指して、大月峠を越えて長内川に沿ってひたすらに下ってゆく。のどかな田舎道を疾走する。久慈からは国道395を走り、大野村キャンパスという地域センターの宿泊施設に飛び込みで宿泊する。久しぶりの風呂が有難い。120km。
路傍の南部曲家の廃屋 |
6/18 R395を走り、軽米で八戸街道(R340)に入り岩手県から青森県に入り、八戸を目指す。この辺りどこを目指しているのやら。ただ、明日三沢空港から帰阪するまでの時間つぶしみたいなもの。八戸の町をブラブラするもたいして見所はなし。五戸から十和田市、追良瀬川を遡って十和田湖温泉郷の安宿に泊まる。温泉は上々である。120km。
八戸街道風景 1 | 八戸街道風景 2 |
八戸街道風景 3 | 八戸街道風景 4 |
6/19 朝飯前に少し奥入瀬渓流をサイクリングする。
元来た道を引き返し、重文の旧笠石家住宅や稲生用水記念碑を見て、十和田市開拓に貢献した新渡戸家三代の記念館を見学する。
旧笠石家住宅 | 稲生用水記念碑 |
ケヤキ | 我が愛車 |
十和田市並木 | 新渡戸家三代(左から稲造、父、祖父) |
チョコッと走ればもう三沢市だ。三沢駅傍の古牧温泉の広大な園地を散策する。なぜか渋沢栄一の旧邸が移築されている。これもなかなか見所がある。三沢空港着。まだ時間がある。荷物を置いて小川原湖と斗南藩記念村を訪れる。
なかなか見所の多いサイクリングでした。
古牧温泉 | 渋沢栄一邸 |
斗南藩記念村 | |
小川原湖 |