辻峠からなだらかな道を少し下ると、安房川のトロッコ道に出る。ここで荒川登山口からの道と合流し急に賑やかになる。昔来たときはここから、南沢(旧石塚歩道)を辿って花の江河に出た。途中にあった一軒家(森林作業員の家)でお茶をご馳走になったことと、庭に咲いていた石楠花がきれいだったのを覚えている。現在は廃道なのかな?
今回は北沢のトロッコ道を1時間ほど歩いて、いよいよ山道に入る。翁杉を過ぎるとウィルソン株だ。何時伐られたのか、ウィルソンという学者が巨大な切り株があると学界に報告したのでこう呼ばれるようになったらしい。切り株の中に湧いている水を飲む。甘露だ。
夫婦杉も珍しい。二本の杉が枝で繋がっている。正に白楽天の「長恨歌」にある連理の枝だ。
いよいよ縄文杉。
縄文杉から1.5時間で新高塚小屋に着く。昼食時でまだ小屋のあたりは閑散としており、ここで泊まっても良いのだが、今夜は小屋は超満員になるのだろうと先に進む。