優しき人々に
かいにょうの里美しき砺波野に住める乙女ら忘れざらまし
さんざめくインドネシアの乙女らのコーヒー色の笑みはしけやし
山見れば山恋しかり人もまた便りある時なお恋しかり
越の人君がやさしきこころねにまた今日も見む思いぞしたる
なつかしき人の行方の知らずして今ひとたびの会うこともがな
はつか見し人の事をば偲べども今はいずくに住めるか知らず
オレゴンの人ら来りてうちとけぬうらうら照れるこの春の日に
わが友はやさしすぎると我に言う友は我よりやさしと思えど
春弥生はだらに残る庭の雪君見んがため残せしものを
別れの夕涙さしぐむ乙女子のその優しさをかみしめにけり
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