心もよう
我の名のニュースに出ずる日々ありて老いたる父母に知らるるを恐る
むらぎもの心乱れて寝もやらず有明近くさすらう川の辺
うたかたの夢と消えたる我が希みこの人の世のはかなさを知る
大方のわずらわしきことすてさりて緑の山に住みたくもあり
射水川馬並め渡る舎人びと見ゆるが如く時を返して
我一人山に入りて四季を住み山河跋渉これが夢なり
あまざかる越の国に我一人とどまることのときに空しく
ふりむけばかず限りなく誤てる道をたどりて来たるものかな
マドンナの宝石ききつつ涙ぐむもの思うころ聞きししらべに
韓国の歌をうたえば思わるるいにしえ聞きし人の言の葉
越の国富山の暮し人問わば花鳥風月 詩歌管弦
さみだれの降る夜ひそかにふけゆきぬ思いはしのにたどるいにしえ
夜もふけて今は昨日をわずらわず灯りともして詠める歌草
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