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2023年回顧
昨年七月で満八十歳となった。南宋の詩人、陸游の詩の一節に 「老去人間楽事稀 一年容易又春帰(老い去っては 人間 楽事稀なり 一年 容易 又春帰る)」
というのがある。まさにこの通りで、人付き合いも少なくなり、人生楽しいことなんてめったになくなり、なんとなく一日が過ぎ去り、一年が流れるように過ぎ去った。
昨年は何があったかな? 日記を繰り返してみる。
世情では、ウクライナ紛争は泥沼状態で遷延しているし、その上パレスティナでもハマスのテロ、イスラエルのガザ侵攻とひどい状態となっている。コロナもダラダラと遷延して流行は収まりそうにない。また、トルコの大地震、世界的な異常気象などこの年寄りの心にも、地球は孫子の代まで安全なのか不安がよぎる。しかしまあ、これは一個人が心配しても仕方がない。
私一家の事情では、昨年の回顧で2022年は最良の年だったと申しましたが、昨年も平穏無事な年でした。特に三番目の孫娘が一歳を過ぎて目を見張るような成長ぶりで毎日のように送られてくる動画を楽しんでおります。
さて、アウトドアの活動ですが、ますますアクティビティが低下しています。
まず、海外旅行ですが、3月にモロッコに10日ほどのツアーに参加しました。フェズとかマラケシュなどの古都のゴミゴミした迷路をさまよい歩き、ほこりっぽい印象しかない旅でした。
山でも、歩行のスピードが遅くなり、とても仲間と一緒のハイキングは無理になり、一人で近郊の山の散歩が主となりました。それも足下がおぼつかなくなり、石ころの多い山道は転倒の危険があり、出来るだけ平坦な道を歩くように心がけています。昨年のように山岳事故が多く、連日のように新聞報道で老人の単独行が非難されていては冒険は出来ません。
6月に、吾妻連峰を歩きました。西吾妻山から家形山まで縦走して高湯に下山しました。途中、一切経山に登る予定でしたが情けないことに元気がなく諦めました。
8月には、鮎食いを兼ねて、長良川支流の板取川に出かけました。車中泊して、蕪山に日帰りで登りました。低山ですがなかなか趣のある山でした。
11月に木曽の渓谷散策に出かけました。田立の滝、小寺渓谷、柿其渓谷それぞれに一日かけて歩きました。どれも半日程度のコースでしたがのんびりと歩いてきました。
12月には山口県の萩往還(50km)を歩きました。これは日本海側の萩と瀬戸内側の三田尻を結ぶ街道で幅二間の立派な道だったようです。現在は残っておる古道は三分の一ほどであとは車道の脇を歩くだけなのですが、毛利の殿様や吉田松陰なども通ったと思うと感慨深いものがありました。往事の健脚ならば一日で歩ききる距離ですが、大体2日でのんびりと歩いてきました。こういう道であれば、転倒とか転落の危険性はなく安心して歩けます。
自転車に関しては今年は近郊のサイクリングのみで本格的な活動全くなしでした。
一昨年、老人会に加入して囲碁と詩吟に参加したのですが、囲碁はベテランに四子置いての対局で二局連続完膚なき敗北を喫しすっかりやる気をなくし、昨年は一局も打ちませんでした。元々勝負事はそれほど興味がないので、忘れてしまえばどうということはありません。一方、詩吟は下手ながら続けております。これは漢詩の趣味というよりは歌謡の分野ですね。カラオケが下手な小生には上達する見込みもないのですが、仲間が良い人ばかりで中に混じらせてもらっているのが楽しいので、止められません。それよりも肝心の作詩の方ですが、全く詩想が浮かんできません。私としてはこれが現在一番焦っているところなんですけれどね。